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カテゴリ:映画&DVD
前のブログで、
映画『ひまわり』のような映画を 日本で熟年女優の出演で制作してほしいなあと書いたので、 その映画『ひまわり』について、ちょっとご紹介させていただきますね。 ★映画『ひまわり』 ![]() ![]() (こちらの方がお安いようです) 映画の中で何度も映し出されるひまわりが一面に咲いている畑の美しさは、 ヘンリー・マッシー二の音楽とともに忘れがたい映画。 監督は、あのイタリア名画『自転車泥棒』のヴィットリオ・デ・シーカ。 主演は、当時のイタリア映画界のみならずヨーロッパ映画を代表するマルチェロ・マストロヤン二とソフィア・ローレン。1970年代のメロドラマとして、世界中の大人を泣かせた名画だろうと思います。 同時に、殿方と女性とでも感じ方が大きく異なる映画として、公開後しばらくは何かにつけて評判となった映画でもありました。 わたくしの学生時代、この映画を用いた心理診断があり、 映画のどの登場人物に一番シンパシーを感じるか? で性格を判断する心理分析でしたが、そんなところにも用いられていたほど、 人生の哀歓と機微、人間の男と女の心理として普遍的なものが、 この『ひまわり』という映画にはあるということでしょう。 愛し合っていたカップルが戦争で引き裂かれたゆえの悲劇、 戦争さえなかったならば、----という見方も多かったせいか、この『ひまわり』を反戦映画として受け止められる方たちも少なくなかったなあと思い出します。 この映画が上映された1970年という時代は、ベトナム戦争中でしたから---- わたくしがこの映画を観たのは、それよりもずっと後でしたけれど、 当時は、世界的に≪政治の季節≫でしたし、これを反戦映画としてご覧になられるのもやむを得ないかなと思ったものでした。 当時の、そんな≪政治の季節≫に入り込み、やがて≪政治の季節≫の暴風雨やニヒル風に当たってしまった方たちにとって、映画『ひまわり』は、流した涙とともに何を思い出させてくれる画となっているのか、昔ご覧になられた方たちもご覧になられるといいかもしれませんね。 どんな思いで受け止められたのかなど、 憶測しても始まらないけれど----、 毎日毎日、戦争の報道に接して閉塞感と何かしなければという焦燥感で、 心がささくれだっていた大人たちにとっても、 敗戦を体験された世代の方たちにとっても、 上映された当時の『ひまわり』を、多くの方たちは 身につまされる思いでご覧になられたのではなかったかしら----、 そんな思いを抱いてしまうわたくし。 この映画が多くの悲恋もの、可愛そうなメロドラマの一本として終わらずに不朽の名画となったのは、監督、音楽、主演とスタッフが、皆揃ったことも大きいけれど、まさに公開された時代の影を背負った映画だったことも大きいかもしれません。 時代と共に生き、 時代を映し時代の持つ影を映す映画というのは、 時代とともに消えていくのではなく、 時代を超えて生き残っていくんですね。 この映画、いつか娘に観て欲しいなあと思う、そんな映画です。 高校生になったばかりの現状では、 途中で眠ってしまわないまでも、 他の事に目移りしてしまう危険性大ゆえ、 大人になったらぜひ観て欲しい。 まだご覧になっていらっしゃらない方は、 この秋の夜長にいかがでしょう。 お勧めの名画です。 映画『ひまわり』と聞いて、 ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの顔を思い浮かべられる方も、 松島菜々子の顔を思い浮かべてしまうという方も、 こちらをクリックして下さると嬉しいです。 ↓ ![]() 有難うございました。m(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 16, 2007 08:35:43 PM
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