津軽三味線「笑風会」

私が三味線を始めたのは娘が中学１年生か２年生の時。
その娘がもう２０歳なので早いなぁ~もう三味線歴７年ぐらいになります。
始めた頃夫に「３曲弾けるようになったら近所中の老人ホームを全部回るから」と元気に言っていました。
実際３曲弾けるか弾けないかで、いろんなところに合奏という形で参加させて頂きましたが、一人だけでイベント等で弾くようになったのは三味線を習うようになって４年を過ぎてからです。（呼ぶ方も行く方も恐れ知らずのチャレンジャーと言えると思います＾＾；）

このころから全国大会も個人戦にエントリーするようになり、度胸試しで１人でも弾くようになりましたが、いまでも全く自信がなく、イベントの依頼を１人でうけるのにはかなりの勇気が必要です。（１時間の間ずっと手の震えが止まらない&笑顔がひきつりっぱなしは毎回の事です。）

でも思い返せば、始めた頃に思っていたことを、いま出来て幸せなんですよね。
震えながらでも、「呼んでくれたら行く」と言うのが、私の今の修行であり喜びなんだと言い聞かせつつ（笑）、一人での演奏も下手くそながら心を込めてしています。

そんな私ですが、娘やいつも一緒に演奏してくれる友人と一緒にイベントに呼ばれた時は、本当に楽しくて、１時間があっという間です。唄や鈴など混ぜ込んで、太鼓も勿論入ってくれて、会場と手拍子や掛け声で一つになり、トークで爆笑を頂いたときなんか病みつきになりそうです。



ライブの感覚は、上手い下手だけの事ではなく、お互いの思いが届く感じが心にビシビシ来ます。そして皆さんに審査員さんになって頂き（応援団にも）私の曲弾きを真剣で張り詰めた空気の中聞いて頂ける事は、どんな練習よりも自分の力になる気がします。

感情を表に出すのが苦手な年配の方や、ご病気の方の多いイベントの時などは、私の演奏をどう思っておられるのか分からない事もあるのですが、そんな時でも「ありがとう。また来てね」と、三味線を片づける私の近くに来て下さってどなたかが必ず声をかけてくださいます。
掛け声がなくても、拍手が無くても、トークでずっこけても、喜んで下さる人は３人ぐらいは（笑）いらっしゃるのです。盛り上がらなくても元気に精一杯演奏しています。

近所の老人ホームをまだ全部制覇していません（笑）。これからもしっかり練習し、全部の施設からお声をかけて頂けるよう、いろんなところで経験を積んで準備しておかねば（笑）。

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この前の全国大会（大阪）で、最後にチャンピオン対決がありました。今まで優勝した人たち５人がくじを引いて順番を決めチャンピオンの中での順位を決めるのです。その時に演奏の凄さは勿論感動しましたが、そういうプレッシャーの中でもあれだけ弾いて聴かせてくれるという心の強さに感動しました。
どんな気持ちで出番を待っていたんだろうか？今ドキドキしてるのかな？と思ってしまいます。
だれでも緊張し、誰でも怖い時があるけれど頑張っているのかな。さぁ練習しよっ。