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川柳で人生を二倍に生きる

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2007年11月12日
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テーマ:楽天川柳(376)
カテゴリ:川柳
 11月9日、北海道の川柳展撤収を前に、川柳学会研究会を開催。
 「十四字」をテーマに報告と討論が行なわれた。

 まず、「風」主宰の佐藤美文理事から「川柳と十四字」について発表があった。武玉川以降を中心に概論を報告したが、十四字と呼ばれてきた七七文芸に対しての名称の曖昧性が浮かび上がった。
 「十四字詩(じゅうよんじし)」として報告した美文理事に、歴史的音読みは「じゅうよじ」であるという意見が出た。また、「十四字」は、「十七字」同様、定義には不向きな名称で「十四音」をとるべきという意見もあった。すでに、多くの愛光者で「じゅうよんじ」の読みが定着しつつある今日、学術的に統一された呼称が必要であるという意見でまとまったが、「七七句」などという歴史的呼び名も含めて、研究者の間で結論を出す時期にきている。

     川柳学会 0711.jpg

 次に、瀧正治会員から、「十四字のリズム」について分析的な報告があった。七七定型の基本リズムとバリエーションは、武玉川作品と現代作品を比較しながらのもので、かなりの纏まりがあった。「四三止め忌避」については、文語‐口語表現の違いや日本語自体の変化という要素もあり、十分な説得力はなかったが、歴史的推移については理解を深められた。

 最後に尾藤三柳名誉会長より「十四字の発生と展開」が報告され、七七形式の体系的種類や発生の原点、同じ七七でも所属による切れの変化、リズムの変化などについて指摘があり、三者の報告を纏めると、極めて明快な十四字の理解ができた。

    川柳学会 07112.jpg
    報告の後、質問に答える3講者

 やはり、専門の研究者を交えての討論は、それなりに結論が導かれて納得がゆく。
 先ずは、七七句が最短詩形としての内容を包括できるかという基本的問題と、その名称の定着が必要であるという結論が出るとともに、川柳界ですでに行なわれてきた七七作品の検証が課題として浮んだ。
 私にとっても面白い研究会であった。

  





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最終更新日  2007年11月13日 01時25分56秒
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