プラハ城王宮は、ヨーロッパにありがちな古城の大広間とあんまり変わるところはありません。
2つ特記するなら、この大広間(ヴラジスラフ)では馬術が行われたそうで、大広間から黄金小路方面へ出る階段は、馬用に一段一段が低く、幅が広くなっています。興味のある方は足元を見ながらどうぞ。
もう一つは、フス戦争のきっかけになった場所。
フス派(プロテスタント)と皇帝側の代官が、プラハ城でフス派に対する宗教弾圧についての話し合いをしたのですが、話がこじれて皇帝側の代官が窓から投げ落とされちゃったという場所です。
結構高いんですが、窓の下がゴミ捨て場だったため、代官たちは助かり、投げ落としに怒ってフス戦争が始まったそうです。下がゴミ捨て場じゃなくて、代官が死んでたらどうなっていたんでしょうか(^^;)?ひょっとして戦争は無かったかも?
さて、王宮を出ると、すぐに黄金小路です。
(黄金小路のとあるお店の中)
黄金小路は16世紀の小さな家の集合体なんですが、もとは衛兵の住宅として(錬金術師を集めたという伝承は、眉唾だそう)、その後は最下層の人々の住処として使われたそうです。
「変身」で有名な小説家カフカも、姉の紹介(?)でここの一軒を借りて小説を書いたそうで、それに関する展示もあります。確かにこの狭~い家なら、朝起きて巨大な蜘蛛になってても不思議はない感じ(笑)。
ここの一軒一軒はそれくらいに小さくて、言ってみれば江戸の裏長屋。カフカの家は特に小さいですが、入り口左に小さなカマド。右は子供しか登れそうに無いくらい狭い螺旋階段。奥には3畳くらいの部屋が一つ・・・そんな感じです。最も、今ではこれらの家のほとんどは、お土産屋さんになっています(なのにこの小路、通るだけでもお金がいるんですよ~ はっ!だから名前が黄金小路!?)。
お土産物屋としては、お金を取るだけあって 価格も高くなく、良い感じのものが見つかります。
それにしても、ここも凄い人。
店の一つ一つが小さいだけに、お客さんが3人も入ると一杯な感じ。人気の店は、店に入るのに列ができてるような具合で、じっくり見たかったけど、我が家は破壊神が二人もいるし「じっくり」は断念。
とは言っても、ササッと見てガラスの爪磨きと、ブックマークをゲット。
チェコの名物というと、ミュシャグッズ、琥珀、ボヘミアンガラス、木のおもちゃやマリオネットって所ですが、個人的には、このブックマークがとってもかわいいく、チェコ土産として是非皆さんにオススメします。
これはネコと糸、帽子と傘の二つ。その他、魚と缶詰、杯とボールなど色々。
ヒモは皮でできています。お値段は一つ5ユーロ。
使い方は・・・・
こうやって挟みます。結構使いやすいですよ。
なお、このブックマークは、この黄金小路のお店にしかないそうです。
さあ、次は日を改めてカレル橋へGO!