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Jan 3, 2011
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 56-l [18-u](何のために生まれてくるのか=4= 解決できない問題はない)

 私には皆さんのどなたよりも長い経験があります。そのおかげで、われわれのすべてを包摂し全存在に配剤した自然法則の完璧さについて、皆さんよりも深く理解しております。
 時おり私は地上の同志のもとを訪ねてみることがありますが、霊的知識をたずさえているはずの人が悩み、そして心配しているのを見て、不可解でならないことがあります。霊的知識は、永遠の霊にはいかなる危害も及ばないことを保証する基盤であるはずです。霊的知識を手にした者は常に光の中に生き、明日を思い煩うことがあってはなりません。
 地上には人間が思い煩う必要のあることは何一つありません。あなたの内部には霊的兵器- 非常事態や危機に際して活用できる霊的資質が宿されているのです。その潜在力を呼び起こし、待機している霊に訴えれば、解決できない問題は何一つありません。

    『シルバー・バーチの霊訓 (10)』(近藤千雄訳)
      潮文社、1988、pp. 23-24

     *****


 56-m (地上生活の目的はさまざまな体験を積むこと)

 - この世的なものをなるべく捨てて霊的なものを求める生き方が理想なのでしょうか、それともできるだけ多くの地上的体験を積むべきなのでしょうか。

 物質というものを霊から切り離して、あたかも水も通さないほどに両者が仕切られているかに思ってはいけません。両者には密接な相互関係があります。地上にいる間は、霊が物質を支配していても物質がその支配の程度を規制しております。物質を霊から切り離して考えてはいけません。
 地上生活の目的は、いよいよ霊界へ旅立つ時が来たときに霊に十分な備えができているように、さまざまな体験を積むことです。まずこの地球へ来るのはそのためです。地上はトレーニングセンターのようなものです。霊が死後の生活に対して十分な支度を整えるための学校です。
 あなた方にとってイヤな体験こそ本当はいちばん為になるのですよと繰り返し申し上げるのは、そういう理由からです。魂が目覚めるのは呑ん気な生活の中ではなく嵐のような生活の中においてこそです。雷鳴が轟き、稲妻が走っている時です。
 酷い目に遭わなくてはいけません。しごかれないといけません。磨かれないといけません。人生の絶頂と同時にドン底も体験しなくてはいけません。地上だからこそ味わえる体験を積まないといけません。かくして霊は一段と威力を増し強化されて、死後に待ちうけている生活への備えができるのです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (10)』(近藤千雄訳)
      潮文社、1988、pp. 40-41

     *****


 56-n (障害や不利があるからこそ内部の神性を発現する機会がある)

 人生が両面性から成るということは挑戦の機会があるということであり、障害や不利な条件に立ち向かうことになるということです。そうでなかったら素晴らしい内部の神性は永遠に発現する機会がないことになります。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 79

     *****


 56-o[61-zb] (霊的真理を手にすれば普及と実践が伴わなければならない)

 霊的真理を手にしても、それをそのままどこかに仕舞い込んでおくのでは、普及の目的は達成されたことになりません。それがその人の生活を照らし悟りを開かせるところまで行かないといけません。霊的知識は普及と実践が伴わないといけません。なぜなら地上というところは、霊が内部の霊性を発揮するための環境を求めて生まれてくるところだからです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 99

     *****


 56-p (物的体験をするために私たちは物的世界の地上へ送られてくる)

 種子が暗い土中に植え込まれるのは、生命活動を開始するための養分を摂取するためです。人間の魂も同じです。死後に始まる本当の生命活動にそなえて物的体験という魂の養分を摂取するために、この地上という物的世界へ送られてくるのです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 150

     *****


 56-q (未熟であるからこそ私たちはこの地上に生まれてきた)

 その日一日、その場の一時間、今の一分・一秒を大切に生きることです。明日のことを思い患うことなく、『今』という時に最善を尽くすのです。あなたが煩悩をもつ人間的存在であり、未熟であることは、神は先刻ご承知です。だからこそ地上に来ているわけです。もしも完全であれは、今そこに存在していないはずです。地上生活の目的はその不完全なところを一つでも無くしていくこと、それに尽きます。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、pp. 150-151

     *****


 56-r[18-zu] (霊的価値の高いものが簡単に達成されることはない)

 そもそもあなたがこの地上へ生まれて来たのは、陰性のもの、邪悪なものを克服して霊的に一段と強くなるためです。それが容易に達成されるとは申しておりません。大へん難しいことです。しかし霊的価値の高いものがそう簡単に達成されるはずがありません。なぜなら、それには霊的視野と焦点を常に誤らないようにするための強烈な精神的鍛練を要するからです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p.169

     *****


 56-s[10-ze] (自然の摂理と調和して生きれば霊的自覚はさらに大きくなる)

 霊と精神と身体を支配している自然の摂理と調和した生活を送っていれば、健康が維持されるのみならず、進むべき道をしっかりと踏みしめているとの確信を覚えるようになります。その霊的自覚はますます大きくそして強くなってまいります。それが存在というものの、そもそもの目的なのです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p.171

     *****


 56-t[61-zh] (人生の目的は失敗から学び霊的真理にしがみつくこと)

 地上生活の究極の目的は失敗から教訓を学び、転んでは立ち上がり、日々の生活の中の冒険的な出来事に一つ一つ対処し、しかも他方においては、自分が本来は霊であり肉体は道具にすぎないこと、したがって大切なのはその霊に及ぼす影響であることを忘れずに、常にそれを優先させて基本的な霊的真理にしがみつくことです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p.171

     *****


 56-u[18-zzb] (問題を一つ一つ片づけていく中で新たな力を獲得していく)

 悩みの種が尽きることはありません。だからこそ地上に来ているのです。すなわち問題を一つ一つ片づけていく中で、新たな力、より大きな発展を獲得していくのです。次から次へと生じる問題を挑戦課題として受け止め、一つ一つ処理していくことです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p.182

     *****


 56-v[64-c] (運命の枠組みの中で潜在的神性を発揮するのが人生の目的)

 人生には目的があります。しかしそれは当事者が操り人形でしかないほど融通性のないものではありません。笛に踊らされる人形ではないのです。人間の一人ひとりに神の分霊が宿っており、一人ひとりが無限の創造活動に参加できるのです。つまりあなたには個的存在としての責任と同時に、ある一定限度内での自分意志が与えられているのです。自由といっても、大自然の法則の働きを阻止することができるという意味ではありません。限られた範囲内での選択の権利が与えられているということです。運命全体としての枠組みはできております。が、その枠組みの中であなたが計画された予定表に従いながらどれだけ潜在的神性を発揮するかは、あなたの努力次第ということです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p.198






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Last updated  Jan 3, 2011 06:47:05 AM
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