事件評論・・・・ 黄昏探偵のボヤキ事件簿！！

固いはずの黄昏が会得しつづけたのはデジカメを通しての動物たちとの
出会いです。

　健康のためと称して、柴犬の愛犬を連れての朝夕の散歩です。一日平
均約15000歩を歩きます。

　高校生のころから野球の練習参加しないときは山歩きをしていました。
歩ことには抵抗はありません。

　現役の刑事の頃は靴底がすぐにすり減ることは普通でした。今でも同
じですが、歩いているといろいろなことに出くわします。車に乗ってい
て気づかなかったことが、歩いていると気づくことが結構あるのですね。

　デジカメを通していろいろな鳥の名前や昆虫などを知ることができま
した。ひとつの観察力が備わってきたのですね。

　トンボやカマキリのように複眼で見れるのではないかと思うほど、小
さな昆虫や遠くにとまっている鳥などを発見してカメラのシャッターを
きるのです。

　最近は、川沿いの遊歩道を歩いていて、キツネ・狸・イタチ・鹿・イ
ノシシや野良猫などと出会います。空を見あげれば、トビ・ノスリ・オ
オタカの鳥・ジョウビタキ・モズ・シジュウカラ・イソシギ・カワセミ
などの可愛い鳥たちとも出会います。

　黄昏は今まで人生の裏側を見てきました。人を見る目もまず疑うこと
から始まっていました。人の話の裏側を確かめようとするのです。考え
ればさみしい性分ですね。

　これが、自然や生き物たちとの出会いで変わっていく自分を見つめる
ことにかわっていきました。

　世の中、毎日殺人事件や放火事件などが報道されていますが、その報
道を見ることにより、人々は何をしたらよいのか、どうすれば苦しさか
ら抜け切れるのか、なぜ自分だけが世の中から置いて行かれるのかなど
複雑な苦悶の中で、走り出してしまう魔のトンネルがあり、迷い込んで
しまっているのですね。

　生活に追われ、早い世間の変わり身についていけずに取り残されてし
まい、焦ってつい悪いことだ、やってはいけないことだとわかりながら
犯罪の道を突っ走ってしまう人たちのもがき。

　世の中複雑です。一寸先が読み取れません。それだけに、少しココロ
の余裕があって然るべきなのですが、なかなか歯車が正常に動かない。

　今、私自身は自然の中を歩み始めて少しはココロの余裕ができました。
再び、人のために自らの経験が役立てば尽くしたいと思っています。

カメラのレンズ越しに今まで見えなかったものが見えつつあります。