寒いときにはねぇ・・・・

 下着・シャツ・トレーナー・作業ジャンパー。これが私の仕事のときの出で立ちだけれど、寒い冬には現場は零下になってしまう。手が震えて仕事にならない。ホッカイロは勿論持っていても、全然効き目無し。そんな時には、作業ジャンパーの上に防寒のジャンパーを着込む。無くなったお義父さんが買ってくれた10年選手の綿の入った暖かいやつ。自慢じゃないが袖口がほつれ始めて何年目だろう・・・。でも、これがぴったりときて、他のジャンパーではダメなんだな・・・。
 ところが、作業ジャンパーの上にこれを着るとまるで着ぐるみ状態で、脇もしっかりと下ろせない。機械を使おうとすると、出っ張ったお腹の所のボタンの隙間に、レバーが必ず引っかかり待ったをかける。
 指先を切った軍手をつける。軍手の袂に防寒ジャンパーの袖口を入れる。無茶苦茶膨張している。腕時計を見ようとするが、何枚もの袖の下に入っていて、なかなか腕時計には辿り着けない。そのうちに「もう時間なんてどうでもいいや!」となってしまう。
 寒い時には仕方がないとは言え、厚着に依る弊害の数々に今日も頭を痛める私。

 神様は寒い日には仕事をするなとおっしゃっているのかしら・・・。


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