★源さんのなんでも書いとぉ～み～

おいらの家にはたぬ吉くんという猫がいるが
おいらはどちらかと言えば犬派で、ずっと犬と暮らしてきた。

歴代の愛犬の中で、おいらが5歳くらいの時に飼っていた「クロ」に
命を救われた出来事がある。

その頃住んでいた家は、便所が母屋と離れた所にある田舎の家だった、
当然田舎の家なので、便所は汲み取り式のいわゆる「ぼっちゃん便所」
うっかり足を踏み外すと、文字通りボッチャンと落ちてしまう、
5歳の幼少のおいらにはちょっと恐怖の便所だった。

ある時ウンチが終わって出ようとした時、
足を踏み外し落ちそうになった。

かろうじて両腕がひっかかり、途中で止まったが
足はブラブラ、自分の力では出られない
どうすることも出来なくて泣き叫んでいた。

しかし、母屋には声が届かず誰も気が付いてくれない・・・

そんな時、おいらの泣き叫ぶ声に異常を感じたクロが
誰かに知らせるようにワンワン吼えてくれた
異常な吼え方に親が気がついてくれ、
おいらは無事便所から脱出する事ができた。

奇跡体験アンビリーバブルのような話ですが
あの時誰にも気づかれず、力尽きていたら
おいらはこの世には居ないでしょう。

奇跡的に便坪の中から救出されても
｢便所虫」とか「ウンちゃん」とか
恐ろしいあだなを付けられ、一生語り継がれていたに違いありません。

そんなおいらを救ってくれた名犬クロは
家の敷地と隣の田んぼの段差が約１メートルほどあり
クロを繋いでいた鎖は少し短かった、
何かの拍子で隣の田んぼに落ち、首吊り状態で亡くなっていた・・・

おいらの身代わりになったのかなぁ～・・・

今まで飼っていた愛犬と別れ
その度に悲しい思いをして「もう飼わないようにしよう」と思うけど
やっぱりまた飼いたくなってくる。

犬が飼える家に引っ越したいなぁ～


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