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日曜日。
ドイツでは、悪名高い開店法というのがありまして、平日は夜8時以降は、店を開けていてはいけない、日曜日は、いっさい営業してはいけない、のであります。 へ、どうして? 日曜日が一番ショッピングの時間があるのに。どうしてその日にしめちゃうの? お客様は神様です、の国からきたわたしたちには、まったくもって理解できない発想です。 もともとは、小売業界で働く人々が、オーバーワークになるのを防止するため、という成り立ちらしいのですが、その店で働く人々も、よその店に行けばお客である、という基本的な事実が、まったく忘れ去られています。 自分の店で売っているもの以外を買いたい場合、この人たちはいつ、どこで買えばいいのか。 まったくの自由市場にしておけば、日本のデパートのように、自然発生的に各店舗で曜日をずらして定休日にするとか、ちゃんとそれなりにうまいアイディアが出てくるものなのに、はなっから規則でがんじがらめにするもんだから、そんな気のきいた考えがうかんでくる素地もきっかけも、ドイツには生まれません。 まあ、何事にも例外はあり、中央駅や空港の小売店、ホテル、レストラン、ガソリンスタンド付属のコンビニショップ等は開いてますから、 「しまったー、こどものオムツがあと2枚しかない!!!」、なんて時には、高いのをがまんして中央駅まで行って買う、ということもできますが、まあ日曜日にゆったりと、ブランド物のブティックでショッピングなんてできないわけです。 買うなら平日に、というわけ。 でも、うちのダーリンみたいに、平日は馬車馬のように残業していては、8時の営業終了までにゆったり家具なんて選んでいられません。 土曜日も、我が家は補習校に行かなきゃいけませんから、朝早くから午後まで、どたばたとしております。 で、3時4時にはわたしも疲れてしまってお昼寝なんてしてしまうので、ダーリンにはひんしゅく買うわ、こどもらは家をちらかし放題だわ、いいことないんですけど、でもカラダがいうことをきかないトシなので、大目に見てもらっています。 そんなわけですから、またまた家具のショッピングなんて、おちおちしていられません。 で、唯一の可能性があるのが、日曜日なんですが、前述の開店法にはばまれて、またまた買えません。 しかし。ここに救いの主が。 ドイツ語でいうところの、Probewohnen(直訳、お試し住まい)であります。 これはどんなものかと申しますと、早い話が、大型家具店が行う、販売なし、説明なしの見学会です。 販売や説明をするには、それなりの知識をもった店員が必要ですが、日曜日ですから、この人たちはいない。 かわりに、制服を着た、目つきの悪い日曜日専用の係員が、要所要所に立って見守っている中を、そぞろ歩きながら、あちらのソファ、こちらのベッド、と心行くまで見て歩ける、すてきな企画なのです。 (ダーリンがじゃまするので、続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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