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『年中行事の報告』

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February 9, 2010
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※文中のアーティスト名は、すべて敬称略とさせていただきます.

 

今回【本田雅人編】を作成するにあたって、当初は「T-SQUARE退団以降のソロ作品について

その歴史を私の保有しているCD、DVDで振り返る」というカタチにしようと思っていたのだが、

本田雅人について語る上で、どうしても避けて通れない一人のアーティストがいることに気づいた。

T-SQUARE・初代サックス奏者(1978~1990)であり、2000年から再びメンバーとして復帰した

 

伊東たけし(以下、TK)、その人である。

 

私が本格的にT-SQUAREを聞き始めた1993年の春頃、すでにTKはT-SQUAREを退団し、

ソロアーティストとなっていた。メンバーチェンジ前のT-SQUARE(THE SQUARE時代も含む)に

夢中だった私は、1991年発表の「TRUTH1991」を聞いて、「何だよこれは。昔の方が断然いい!」と、

たったこの一曲を聞いただけなのに、頭の中で、【メンバーチェンジ前 > メンバーチェンジ後】

という固定概念をつくり上げてしまった。愚かな頭脳である。

そして、私はリードアルトサックスの伊東たけしに傾倒していき、1stソロアルバム「DEAR HEARTS」を購入。

これは、T-SQUAREのアルバムほどではなかったが、結構好きだった。

特に一曲目の「ゴジラ」という曲がお気に入りだった。

「それじゃぁ、次いってみよう!」と次に手を出した「EL SEVEN」という2ndアルバムは、

全曲サックス・EWIと打ち込みによるもので、何か物足りなさを感じた。「これはちょっと・・・」

それでも深夜に放送されていたジャズフェスティバルでの演奏を見て、気に入った曲が収録されていた

「T.K.LA」も迷わず購入。ところが、ライブバージョンとアルバムバージョンはまったく違った。

完全に期待はずれだった。

札幌でのライブにも足を運んだ。ものすごく体の大きな人だった。演奏にいたっては、大きな体のわりに

控えめというか地味な感じを受けた。知らない曲がたくさんあって、バラードなんかはちょっと眠たくなった。

結局のところ私の好みは"T-SQUAREで安藤まさひろの曲を演奏する伊東たけし"だったようだ。

生まれて初めて見たフュージョンのライブは、一応楽しめたものの、

「フュージョンってこんなものなのか・・・?」という疑念が残った。

 

年賀状配達のバイトで貯めた資金で、春休みに東京の兄の家に遊びに行った。1994年3月のことである。

雑誌「ぴあ」のライブ情報に「和田アキラセッション」とあり、ゲストとして、T-SQUAREの2代目サックス奏者・

本田雅人の名前があった。場所は六本木ピットイン。

「よし、行ってみよう。shkくんの土産話にもなるだろう。」と六本木まで足を運んだ。

たしか静かな感じでライブは始まったと思うが、本田雅人が出てくるなり空気は一変した。

(そういう曲だったのかもしれないが・・・)

その演奏を聴いてとにかくビックリした。

聞いたことがある曲は一曲もない。ところが、小柄な体からは想像もつかない野太いアルトサックスの音、

スピーディかつ隙間を埋め尽くすようなアドリブソロに最後まで圧倒されつづけた。

私が求めていたモノは、まさしくこれだった。

 

この出来事をキッカケに、TKのソロ作品はすべて売却。せっかく買い集めた1978~1990年までの

T-SQUAREのアルバムは、処分こそしなかったが、ただのコレクションとして箱の中に閉じ込められる

こととなるのであった。

 

・・・さようなら、伊東たけし・・・

 

こうして私の「本田狂」時代がスタートする。

この頃の経緯については、また後日触れることとしよう。たっぷりと。

 

話は一気に4年ほどワープして、T-SQUAREを退団しソロとなった本田雅人について述べたいと思う。

正直なところ、ソロ作品についてはほんのちょっとだけ気になることがあった。

TK同様、本田雅人のソロアルバムもT-SQUARE時代の作品に及ばないのでは・・・

そんなちょっとした心配はあったものの、退団後初となる本田名義のアルバム、ビッグバンド編成の

「B.B.STATION LIVE」は、私の好みのど真ん中だった。


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そして、ソロデビューとなる1stアルバム「Growin’」を購入した。


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このアルバムの一曲目のイントロで、私が気にしていたことは、どこかへ吹き飛んでいった。

「元T-SQUARE」という肩書きは、ソロデビューアルバムの1曲目で完全に払拭されたといってもいいだろう。

この一枚に私は完全にK.O.された。1998年の11月のことだった。

ちなみにこのアルバムの2曲目以外はすべてライブDVDに収録されている。

ローカルなどうでもいいミニ情報としては、2曲目の「Farmscape」は、北海道テレビ(HTB)の

毎週日曜日朝7時44分頃に「札幌後楽園ホテル ホリデーランチバイキング」のCMのBGMとして、

10年以上使用されている。(ホントにどうでもいい情報でした)

続く2ndアルバム「Carry Out」は、全曲すべての楽器が本田雅人による演奏であり、その演奏楽器は、 

各種サックス(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)、フルート、クラリネット、トランペット、トロンボーン、

ギター(アコーステック&エレキ)、エレキベース、電子ピアノ、EWI、、シンセプログラミング、ドラムスとなっている。

さらにコーラスまで担当しており、まさに”職人芸”という感じであった。

他にもこういうアルバムを作ったミュージシャンは数多くいるだろうが、管楽器、弦楽器、鍵盤楽器、打楽器、

そしてコーラスまでこなしてしまうアーティストはそうはいないだろう。

楽曲はもちろん最高だった。しかし、やはり違うアーティストが参加しているアルバムが聞きたい・・・

と思っていたら、3rdアルバム「Illusion」が発売された。

この作品は、村上"ポンタ"秀一率いる PONTA BOX とのコラボ作である。

演奏されている楽器は、アルトサックス(本田)、ドラムス(村上)、ピアノ(佐山雅弘)、ベース(バカボン鈴木)のみ。

電子楽器は一切使われていない。いわゆるワンホーンカルテットというヤツである。

T-SQUARE時代の曲や、1stアルバムの曲のセルフカバー、「B.B.STATION LIVE」に

収録されていた「Pork」(ジャコパストリアス・ワードオブマウスのライブでおなじみの「THE CHICKEN」の

パロディー)が、「Pork Dance」としてリメイクされていたりと、どの曲をとっても聴き応えのある作品だった。

 

ビッグバンド編成の「B.B.STATION」、フュージョン全開の1stアルバム、100%本田雅人の2ndアルバム、

そして100%アコースティックサウンドの3rdアルバムと、ジャズ/フュージョンアーティストとしての

ひととおりのスタイルを十二分に堪能したことで、なんだか一区切りついたような気がしてきたのか、私の中では、

徐々に"本田熱”が冷めてきはじめた。

4thアルバム「Real-Fusion」を買いそびれていたら、「What is Fusion」という似たようなタイトルの

ライブアルバムとライブビデオ(VHS&DVD)が発売された。少し前なら「oh!買い忘れてたぁ。全部買うどー!」

と、一気に買い集めていたところだが、このときは「ライブ盤のCDだけでいいや」と、消極的になっていた。

買っては見たものの、後になって買ったことを忘れていたくらいほとんど聴かなかった。

5thアルバム「Cross Hearts」

アルバムの一曲目はとても印象深かったが、この頃、妻との交際がスタートしていたこともあり、

”恋愛"というものにウツツを抜かしている時期であった。正直なところ、もう本田雅人どころではなくなっていた。

ロクにもてたことのない私には、ようやくめぐりめぐってきたチャンスに、自分の趣味なんて

楽しんでいる余裕がなかったのである。

 

2002年4月に無事結婚。その2年半後の2004年10月に第一子が誕生した。

次回は、子供が生まれる少し前から話を始めようと思う。






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Last updated  February 17, 2010 12:04:09 AM



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