ねこにまたたび

一方。
エイアン国の王イチノオオキミとその愛人シキブ。
一見ラブラブなバカップル
初見のときは『このへちゃむくれ～♪』
でUPになるオオキミの映像に大笑いだったけど
今回は前過ぎてスクリーンがぼやけ気味だしかなり見上げるので首が疲れた～。
幕開きの文字やこーゆう場面（スクリーン使用）は
やっぱりヒキの絵のほうがひきたつなぁ、なんて贅沢なこと思っちゃった。

それにしてもシキブ＠高田聖子さん。
こうゆうかわいげのある役はホントうまい。

恋愛筋肉って･･･生涯現役って・・・

最高やんか！

師匠と呼ばせてください。一生ついていきまする～。
しかも今回はかわいげあるだけでなく、
どこまでも『私こそが一番のオンナよ』っていう内面がすごくいい。
評定の場から去り際のツナを呼びとめ、夫であるヤマスサ将軍のことを
幼馴染なんだから私には甘えていいのよとなぐさめるが、
ツナはきっぱり夫の死を受け止め甘い期待は抱いていないといい去っていく。
見送るシキブがいう。
「いじっぱりなんだから」と。
そして一転

「そんなところが・・・大～っ嫌い！」

と壮絶な笑みをみせる。
このたったひとことでふたりの関係がすべて表現されている。
初回、ゾクゾクした。
そして今回もそれは色褪せることなくむしろ迫力をましていた。
だから好きなんだ高田さん。

ツナへ取り入る為、裏でマダレと組んでの作戦が見事にハマリ、
ライとキンタはツナの束ねる検非違使の館に入り込む。
そしてヤマスサ将軍の懐から奪った手紙を故意に半分にしてツナに渡すのだが、
このときのツナがホントかわいかったー。
『美しき我妻』のくだりで何度も照れまくって
「（その部分は）飛ばして！」
放たれるパンチが小気味いい(笑)。

前回出演した新感線公演『SHIROH』では、
照れたり笑ったりのシーンとか全くなくて、
（まわりがボケてもツッコンデも最後まで絶対崩れなかったのがまたスゴイ）
情の深いオンナではあったけれどその姿は最後までかたくななままだっただけに、
今回の役は同じく情は深くても、
その真っ正直な生き方ゆへの不器用な愛情表現がかわいかったな。

そしてそのパンチを受けるキンタがまるで漫画かアニメのごとく、
きっれーーーーーいに横っ飛びするんだな。
思わず『座布団3枚！』

「妻の命を守ってくれ」と言い残されたといいくるめ、
信頼を徐々にかち得ていくライは、
今度はシキブに取り入る。
実はヤマスサ将軍とも通じていたシキブを言葉巧みに篭絡し、心も体も虜にしていく。

このときのシキブもまた、暗い情念が非常によい。
目の前で絡まる唇と体が怪しく蠢くが、
シキブ1人が燃えてライの心はちゃんと冷え切って見えた。

着々と国の中枢に突き進むライ。
マダレを利用し検非違使として悪党を次々と捕らえツナの信頼は増していく。

そしてバラードっぽいイントロにのって登場するは

『検非違使特捜隊』隊長キンタ♪

きゃぁぁぁっ
最初は花道から登場してたのに、東京公演途中から通路に変更。
大阪でも上手通路から登場して私たちをときめかせるの。
通路際のお席ではなかったけれど、ちょうど私の座った5列目で立ち止まり、
通路横のお客さんをみつめて
『検非違使ゥィ～～～♪』

真横見ればキンタ
かわいいかわいいキンタがすぐそこに
手は届かないけれど視界をさえぎるものはなし

とろかすような甘い歌声
キラキラ輝くちゃめっけたっぷりの瞳

の横顔がぁぁぁぁぁ・・・・・（撃沈）

そして一転、ROCKなノリに客席もしっかり手拍子で応え大盛り上がり！
初見の時はトラブルで中途半端に終わっちゃったので、
今回本編でしっかり堪能できて本当によかったわ♪

けれど面白くないのが四天王といわれる（でもヤマスサは死んじゃって3人だけどbyオオキミ）サダミツ。
同じ四天王のウラベにぶちぶち文句たれー
そしてこのふたり、何気にヘアスタイルがアニメ。
めっちゃかわいいけどアタマデカイよ

大活躍のライのおかげでツナの株があがるのが面白くないのでライを探らせることに。
そしてマダレとのつながりを知る。
やったーとばかりに高笑いが小気味いい。
なんつーか、デキルヤツと自ら自画自賛してるし
やり方が悪代官っぽいんだけれど
どっか憎めないキャラになってるんだよねー
サダミツ＠小須田さん、初めて舞台で拝見したので普段のお芝居がどんなか存じないのだけれど
しっかり新感線に馴染んでてたね。

そしてウラベ＠粟根さんとめちゃいいコンビ具合。
日替わりネタと化していた『帰りはどこいく？』コントはこの日は

ウ：ときにサダミツ殿、時計というものをご存知か？
サ：日時計ではないのか？
ウ：日時計ではない。太陽がなくても時間がわかるのだ（自慢げ）。
サ：ほほうそれはすごいな。
　　しかし悪いが時間がない（といって腕時計を見る仕草）
　　すまぬがワシは先に行く
ウ：え？え？えーーー！？（とその仕草に驚き、腕時計を見る仕草を自らもして？？？な表情でおっかけながら去っていった）

なごむなぁ(*^^*)。

さてライ。
自らを探る動きに気がつき裏をかく。
サダミツが自信満々でライと裏世界の親分マダレを捕縛し
オオキミの前で罪をあばき、
ライの上司であるツナに汚点をつけようとした。
してやったりの俺様な笑顔。
高笑いがホント気持ちよく響くなぁ。

私もやりたい(笑)。

暴くがしかし上には上がいた。
ライはいつのまにやらサダミツの手下アラドウジを手なずけていたのだ。

マダレや酒場の女郎もいっしょになってサダミツを告発する。
いつのまにやら自ら墓穴を掘った形になりあわてふためくサダミツ。

『えーーーー』

そりゃそうだ。
更に追い討ちをかけるようにいつのまにやら抜かされた刀が反逆行為とみなされあっさり切られて絶命
チーーーン。
「SHIROH」のシゲちゃんの死に様も気の毒だったけど(笑)、
それに次ぐカワイソな死に様やった。
合掌

この件でシキブの推挙もありついに将軍になったライ。
副将軍キンタもよかったねん♪

けれど世の中そうは甘くないとばかりに密かにやってきたのは敵国オーエのシュテンたち。
実は国を裏切っていたヤマスサ将軍になりすましていたのがばれたのだ。
朧の森でライと交わした『血人形の契り』の本当の恐ろしい意味を知らされ、
今後もオーエ国のため働くことを強要される。
怒り狂うライ
騙すのが本分なのに騙されるたぁ我慢できねぇ！ってところだ。
自らの命運を握られたことへの怒りがハンパじゃなかったが、
本気で心配するキンタに見せたふてぶてしい笑みが持つ意味が2幕で明かされるが、
とにもかくにも感想１幕終了ーーー。

早いよーーー。
あっという間だったよ。
でも２幕は更にたたみかけてくるからもう、時間がたつのがホント早かったね。

ってことでまだつづくっ。