実はこの辺すでに、登場の順番がゴチャゴチャに記憶されてます。
なんかもうヤバイです
あちこち話が飛んでも、順番が違ってもお許しをー。
あまりの自分の海馬の情けなさに、本日ようやく松岡さん訳の本を注文しました。
さすがに近所では売ってなかったのでね。
でも届く頃には書き終わってるかな?どうかな?
改めて滝汗でも流せばいいか(爆)←
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ここまでずーーーっと舞台は前方の幅・・・4~5mくらい?の幅板の上のみでお芝居。
背景は真ん中に両開きのドアがあるだけで、左右は屋敷の壁という幕のみ。
ようやくその幕が上がりついに現れたアーデンの森
かなりの急斜面。
しかもでこぼこしている。
上手前方端に大きな木が一本。
真ん中あたりから舞台後方にも何本か木があり、
そのうちの一本が大きく横に枝を突き出している。
倒木というべき?
横に大きく傾いた高い位置になるので、
急斜面から降りてくると充分立ったままその下をくぐれるし、
登れるのでは?と思ったらこのあと何度もオーランドーが登ってたわ
そのわけはまた後程として・・・
やさしいだけではない森。
自然の厳しさもそことなく感じさせる森にほーーーっと感心。
やっと登場するは、森に住む宮廷を追放された人々。
一見荒々しく、けれど逞しく賑やかにやってくる。
生活の厳しさを伺わせもするが、
それ以上に森になじみその厳しい自然さえも謳歌しているかのようだった。
そしてやっとご贔屓のジェイクイズ@高橋洋さん登場
常に鬱々とし、皮肉なことばかり言っているけど、
それがまた彼が言うとなんかスゴク説得力があって。
見た目もね、ヒゲを蓄え頭から全身黒っぽい衣装に身を包み、
それがまたこの上なく似合っててステキなの。
早口かな~とも思ったけれど、口跡がいいからちゃんと聞き取れる。
思わずその皮肉たっぷりな口上にニヤリとしたりなんかしてね。
毒がたっぷりな一匹狼なのに、
みなから仕方ないヤツだとかまわれてしまう愛嬌があるの。
言いたいだけ言ってさっさと退散するのも彼らしいとすぐに納得出ちゃう。
んーーーさすが私のご贔屓(←贔屓が多すぎってのはわかってます)
あとから登場した前公爵が会えないのを残念がるのもわかるような気がするな。
ってことでやっと前公爵@吉田さん。
相変わらずそこはかとない品のよさと、
そしてワイルドさを持ち合わせたナイスオヤジ(もちこちらもご贔屓よ)
シェイクスピアのセリフは一歩間違うと装飾過多で満腹になってしまうこともあるんだけれど、
この吉田さんや高橋さんはそれを全く感じさせないんだよね。
耳に心地よいテンポで無理なくセリフがこちらに入ってくるの
もちろん他の役者さんもサスガ蜷川さんのカンパニー!のデキで
森での暮らしで豪放磊落さに磨きがかかった男達の姿が小気味いいねー。
森に息も絶え絶え現れたのは男装したロザリンド(ギャニミードと名乗る)と
その妹になりすましたシーリア(エイリーナと名乗る)、タッチストーンだった。
男装していても歩き方や仕草から乙女らしさが伺えるものの、意を決して男性風に必死に装う。
その声がイキナリそれまでの裏声から地声になるんだけれど、
いままでずっと裏声に慣れてきていたのでその落差がめっちゃおかしいの。
男性が女性を演じ、更に男装をする設定。
ありがちだけれど、きちんと真面目にそれを演じてるからこその面白さ。
笑いに走るんでなく、一生懸命だからこそクスリとしちゃうんだよね♪
それがちゃんとわかってる成くんと月川さんがステキなの
意識してる時は仕草も男だけれど、いつのまにか見た目を裏切る女らしい動きがかっわいいんだな
観てるこちらもにっこにこしちゃいますよん
そして誰よりも女性らしいシーリア
森でこける姿さえもキュート!
絶対私よりオンナらしいよな~と心底思う←それもどうかと思うが
一歩間違うとあざとくなると思うんだけれど、そうなる手前でキッチリ演じている。
ウマイよなー。
そしてコレも言わせて!
この時の衣装がロングスカートで、ドレスだと見えない足首がかろうじて見えるんだけれど・・・
細すぎでしょうソレはーーー!!!
気がついたとき一瞬目が点になったもんね
細さでいえば、中島朋子か宮沢りえか・・・ですよもう
まさに女性そのものだったわ。はぁぁぁぁ。
さてさて。
ありがたいことに3人の前に森の住人が通りかかる。
うまい具合に森のはずれの牧場を買えそうだ!ってことでなんとか息を吹き返した3人は牧場へ向かった。
一方、同じく森へ入り込んだオーランドーとアダム。
やはり老体に森の行軍は厳しい
息も絶え絶えついていくこともおぼつかないありさま。
ついにアダムはこの身を見捨ててくれというが、
そんなことをオーランドーがするはずもなく。
困ったやつだな~とあの手この手でアダムを励ましなだめすかすが、
やはりもう動けない。
このね、励ます様子がまたよいの!!!
一見脅すような言葉を連ねるも、実はアダムを心底案じ、
大切に思っているのが言葉の端々やまなざしからわかるんだなー。
んーーもーーーっ
とどめは、動けないアダムをあっさり背負い、
更に両手には大きなトランクを一個ずつ手にして更に森へ分け入っていく所!
やーーーーーーーーーんっっっ!!!
男らしさ・優しさが全身からにじみ出ちゃってもうもうもう!!!
邪な私は一気に妄想モードさ。
そう・・・あのアダムが背負えるなら私の重さでもおんぶできるよなーーーとかとかとか。
きゃぁぁぁぁ(悶死)←あほ
でもね、確かに『気はやさしくてちっからもちー!』なオーランドーに
劇場の女性は全員ため息だったような気がしたよ。
・・・間違っても「金太郎」のメロディーを思い出さないように ←おまえがな
そのころ森の奥では、前公爵らが食事の支度をしていた。
ジェイクイズとようやく対面した前公爵だが、
森の暮らしに満足して意義をみいだしている彼らに
相変わらずジェイクイズは鬱々としながらも情け容赦なく言の葉でグサリグサリと刺してくる。
そんな苦笑いの彼らの前に突如現れたのは凶暴な眼をしたオーランドーだ
みながあっけにとられている間にジェイクイズを捕らえ、
彼を人質として彼らの食べ物を要求した。
森はあまりに厳しく彼は飢えていた。
大人の余裕でその様子を見ていた前公爵はためらうことなく食べ物を存分に差し出す。
その様子にオーランドーはすぐ我が身の非を悟り、
森の住人ということで勝手に粗野な人物ばかりと思い込んだ我が身を恥じて謝る。
その様子が本当に真っ直ぐでねー。
あーーーイイヤツなんだなーーって
そしてその場で食べ物を口にしないんだ。
別の場所にいる年老いた従者をつれてくるまではといって、喜んで走り去るオーランドー
恥を知り、感謝を知り、
思いやる心をいかんなくこのシーンで魅せてくれるオーランドー
一旦走り去る時、彼の目に浮かんだ潤んだ輝きが
こちらの琴線に触れて思わずこちらもウルルンと
それを見守る森の人たちも、
そのさわやかな真っ直ぐな、そして熱い気持ちに触れ感動している。
前公爵の彼への賛辞が心地よかったな
こういうときこそ美辞麗句・装飾の多いセリフがまさに生きるね♪
アダムを背負いながら皆と合流できて本当によかったなーって思ったよ。
そしてお互いの身の上を知り、その出会いに感謝する姿もまたよし
インタビューやパンフでも語られているけれど、
初演のとき必死だった小栗君の思いや演技をしっかり受け止めてくれていた吉田さん。
まさにこのときのふたりの関係そのものだったんだなぁと。
今は小栗君も彼なりに経験を積み成長し、その舞台上での立ち姿もしっかりとしたものに、
そして華も出てきて、今まばゆいばかりだけれど、
そうなったらなったで吉田さんもまたより一層懐深くなって受け止めてる感じがしてね。
ナマイキなこといってますが、このシーン、本当に見応えありっす。
前半終えて思ったのは、
喜劇と思っていたからここまでたまーにクスリとはしても、
ストーリーそのものは追い詰められ追い払われた人々の結構重い話でちょっと驚き。
意外に?といっては失礼ながら感動のシーンもあったりしてね。
でもだからこそ後半が生きたのかな、とは観終えてからの感想デスが。
ってことで、まだまだつづくっ!
・・・早く19世紀のパリにもいきたいんだけれどなぁ(苦笑)