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カテゴリ:劇団☆新感線
薬が効いたのか、カルマは痛みも感じないようでなんだか妙なハイテンションだ。
左門字もスープをもらうが、なんとそれは月生石のスープだという。 ホッタル族は、自分たちが生きていくのにかかせなく、石を削って命をつなぎその石で命も削る、と。 そして左門字も気づいた。月生石が塩であることに。 そこへ思いがけなく現れたのはクガイ! いきり立ち刀を抜くカルマを抑えるのは左門字。 ホッタル族がクガイの後ろに隠れて怯えているのだ。 この場では血を流したくないというクガイの言葉にしぶしぶ刀を納めるカルマ。 このときのホッタル族を当然のようにかばい、また彼らも当たり前のようにクガイの広げた翼の中で守ってもらう様子だけでその関係が分かる。 ホッタル族の歌に聴き入るクガイの姿はおだやかそのものだ。 「恐怖で人を押さえつけるのでない自由な国」を望むカルマに「自由の先にあるのは滅びだ」とクガイ。 どうしても抑えきれない怒りに大声になるカルマにまたも怯えるホッタル族。 彼らをその場から去らせて残った3人。 再び対決する二人に義により助太刀する左門字。 『義と情を混同すると、人の道を見誤るぞ』 他の誰がこれをいえるかしらん。有無を言わせぬ説得力だぁ。 そして圧倒的に強いクガイの剣に絶体絶命の二人の前に現れたのは島に到着したときみかけたバナナを持っていた子供だ。 気をそがれたクガイを子供がバナナの皮をむくと現れた短筒で撃つ!? 自分でも驚いて逃げ出す子供と入れ替わって現れたのはボノー・シュザク・ペドロ・アビラの4人。 何も知らぬ子供をあやつり、今又連発火縄銃でとどめをさそうとするボノーにさすがにカルマも複雑だ。 このねーーーいかにも待ってました!な悪役登場っぷりがお約束、でいいのねー。 シュザクもここではかわいげよりも悪女っぷりが板についてて素敵。 そしてまたお約束どおり絶体絶命の危機に現れるのは美女=お竜。 手に持った刀で銃を叩きのめしておいたおかげでバラバラになってしまう火縄銃も、予測範囲内でも笑っちゃう~(爆)。 どこまでアニメの世界なんだよもうもうもう!!! クガイの懐の深さに惚れこんで体を張ってでも救出するのもわかるよん。 残された面々。ボノー・シュザク・アビラそして胸にわりきれない感情を残したままのカルマもその後を追う。 迷いのある左門字にペドロのささやき。 月生石の本当の秘密を教えて太閤殿下のために手に入れることこそ忠義と歌う。 五右衛門を追いかけたい気持ちをぐっと抑え、国のためまずは月生石を手に入れることを目指す。 商人はカネのために動く、といいボノーも出し抜こうというペドロの本当の狙いはなんなのか? 採掘現場のインガの部屋。 人の気配にはずしていた仮面を付けるが、そこにいたのはザンだった。 やっぱりその仮面は変だというが、事情があるのよといいながら、ザンに刀をつきつける。 驚きおびえるザンにインガは問う。 「あんた、ザンじゃないね」 するとにやりとしたザンが白い煙に包まれ、現れたのは見るからにでかいザン(爆)。 そしてまさにルパンの得意技のごとくザンの仮面を引っぺがして、気ぐるみも脱いで登場するは五右衛門だ!!! いよっ!っと声でもかけたくなるねぇ。会場も大喜びで大拍手さ。 狙いはその仮面さと、あっという間に襲いかかって奪う。 この、珍しい古田さんと聖子さんの立ち回り・・・短くともやっぱりうまいねぇ。 ふたりとも動きにキレがあるから見応えあるんだな。 現れた素顔に驚く五右衛門。それはクガイに殺されたはずの白浪だったのだ。 変なガイジンもどきになってごまかそうとするのがかわいい(笑)。 しっかり五右衛門にも 「なんで面白い人になってるんだ?」 と言われちゃうし。うははー。 面白くて、かつ、身代わりの術を見抜ける女はそうそういねぇと言われてあきらめて認める。 歌で切られた後の身の上話。 しっとり歌うインガにいちいち「惚れたか」「惚れたんだな」「惚れてるんだ」絶妙に合いの手をいれるのが、 なんつーかもうにやにやしちゃってさぁ。 うへへーーーあたしゃアンタに惚れてるよーーーなんちて(あほ)。 でもさすがだ。歌の〆が 「惚れるの『惚』の字は心偏に忍ぶと書くのよ」 とわざわざ黒板使って説明してんのに、あっさり「それ間違ってる」。 ・・・うん、そうだねー(笑)。 んでとどめに「『恋』という字は赤い心とかいて恋」「それも違う」。 いじらしい恋心が切ないなぁ・・・笑えるけど。 そして五右衛門がみせる懐の深さがやっぱりかっこいいのだ。 「どうせ生きていたんなら、生きがい持って、意地張って、我を通して生きててよかったよ」 でもかっこつけたままで終わらないのもやしくてよいのだ。 クガイに女を斬られたと切った見得が悔しくて 「俺の懐は海よりも深く、俺のケツの穴はありよりもちいせえぜ」 ときたもんだ。 けれど過去はどうあれ、今は月生石を狙う天下の大泥棒石川五右衛門とタタラ国のインガ隊長。 敵対するのは不本意なれど仕方がない。 このシーン、本当に珍しくこのふたりでがっぷりと、ときにしっとり、でもデキルオトコとオンナの駆け引きが観られて大満足。 と、かけこんでくるのは壱助と灸六。 加勢を見込んで牢を開けたが、中の連中があばれて手に負えないという。 なだれ込んできた狂気につかれた連中をあっという間に始末するのはインガだ。 容赦ない仕打ちにひやりとした空気が流れる。 が、これこそが月生石の怖さだという。 ただの塩ではなく、最初こそ元気になっても中毒になると絶対治らないし、やがては心を失って人のいうがままの存在になってしまうのだと。 その最終段階があるからこそ、南蛮連中も目の色変えて狙うのだと、そしてクガイの本当の狙いにも五右衛門は気がついた。 インガが何をしようとしているかも・・・だ。 と、そこへ駆け込んできたのはお竜だ。 撃たれたクガイの伝言「バラバが攻めてくる。時間がない。計画を進めろ」そうインガに伝えるためだった。 クガイを心配しながらも、インガはお竜の存在が気に入らない。 愛人だというからなおのことだ。 で、こっから私がめちゃくちゃ気に入ってしまったナンバー『お色気歌合戦』だ。 歌詞がめちゃめちゃ粋というか、まぁ極上のオトコに惚れた女の意地の張り合いなんだけれどさ。 でも、実はワタクシ、このシーンは耳は姐さんたちの声を堪能しつつ、視線はバックダンサーと化した3人に、 いや正直にいいましょう。 五右衛門だけにロック・オンでござんした。 なんちゅーのかな。あの民族衣装のような姿もラブリーだったし、妙に無表情で淡々とコアリズム風のダンスを踊っている姿がツボにきてしまって。 なんなんでしょうねぇなんだかあの腰つき、クイクイッとした円を描く動きとかがエロいのですよ。 そして手振りはなんだかかわいらしいし。 もう一度観始めたら目がはなせなくなってしまったんですのよ奥様(誰)。 で、なにげな~く踊っているけれど一曲踊るとそこそこ大変じゃないのかしらん? ってか、私もいっしょに踊りたーーーい←そっちかよ(爆) 去年夏の「犬顔家・・・」のときはビリーズブートキャンプ、今年はコアリズムを古田さん中心で、 稽古前のウォーミングアップでやっていたとFCレポにもあったけどさー。 思うんだけれどね。 あのね。 劇団員総出演で、メインはもちろん古田さんで、このふたつのエクササイズを組み合わせてDVD出したら絶対売れると思うんだけどなー。 主役はもちろん、隅から隅まで絶対面白いことしてそうだから、何度エクササイズしても飽きないし楽しいと思うんだ。 あ、コアリズムのときは古田さんはホレスタの池田社長コスチューム(レオタード)希望ねっ♪ ・・・アンケートに書いてこればよかったなぁ(爆爆爆)。 話戻して、と。 いい加減にしろ!そんな場合じゃないだろう!と五右衛門に一括されてようやく我に返るふたり。 そんなクガイにのぼせあがったふたりに、本物の、本当の男がどんなものかみせてやると切る啖呵がかっこいいぜ。 『欲の皮が突っ張った連中みんなまとめて俺様が出し抜いてやるぜ』 『悪党の欲のその上前をはねるのが本当の盗人の仕事だ』(にやり) とな。 やーーーん魅せて見せてーーーー!(きゃいきゃい) 子分に指示して走り去る五右衛門、わかってるけど、あったりまえだけれど、にゃはははは~だわ←かなり壊れてる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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