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ねこにまたたび

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げじねこ

げじねこ

July 1, 2009
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カテゴリ:舞台&役者

遅くなりましたが2/24JCS感想続きです雫

 

   星   月   星   月   星

 


♪ホサナ♪&♪狂信者シモン/哀れなエルサレム♪

エルサレムの街に入ってきたジーザスの人気は最高潮。
熱狂する民衆の奇跡を求める手・手・手・手・手・・・・蠢くサマが貪欲な人間の本性そのもののようで怖いほど。

そんな中、ひとり静かに語りかけるように歌うジーザス。ここの歌い方好きだなぁ。


♪ピラトの夢♪

この曲は先日名古屋55Stepsの中でも村さんが歌うのを聴いたばかりなんだけれど、なにげにいい曲だよね。
予言のような夢を歌う静の曲。
このピラトの声もいいんだよー。
なんつーか、もう、好みの声がいっぱいでうれしいのだ。


♪ジーザスの神殿♪

ジーザスの祈りの場であるはずの神殿が、集まる民衆目当ての商人らも呼び寄せいつのまにか市場のようになっている。
一見、賑わいを見せる街のようだが、そこは神聖な場所なのだ。
強欲な商人らに驚くほどの怒りの表情・叫びをみせるジーザス。
集まっていた者たちを蹴散らす勢いで(実際は手を大きく動かし追い払う仕草)。
けれど、商人は去っても救いを求める人々は現れたジーザスにどこまでもすがりつく。
恐ろしいほど次から次へと求められる要求に、ついにジーザスは言う。
「私は無力だ。自分で治せ!」
この拒絶の言葉にようやく人々が離れていく。

とどまる事を知らぬ民衆の要求・欲望の恐ろしさを垣間見たようだった。
ここでもジーザスの神への祈りの場・時間さえ奪いさられたことを怒ったことで、やはりまだ『神』ではなく『人』なのだとわかる。


♪今宵安らかに/私はイエスがわからない♪

恋する女に時代は関係ないのだよね。
そしてもちろん身分も。気持ちは止められないもん。
そんな自らの気持ちをとまどいながらもうれしそうに歌うマリア。
もっとも経験豊富をうかがわせる歌詞にちょっとうらやましくなったのはナイショ(笑)。

 

♪裏切/賞金♪

あまりにジーザスを愛しすぎたユダは人々に想像以上に祭り上げられた姿に危機感を覚え、そこから『救い出す』手段として司祭たちのたくらみに乗る。
カヤパらにジーザスを捕らえるため一人になる場所と時間を教えたのだ。
それは苦悩の果ての選択だったが、司祭らからすれば理由などどうでもよかった。
むしろ金で片がつくほうが後腐れないし、(理由がいるなら)それで貧しい者たちを救えばいいのだと無常に言う。。
金を放って、それにむかってユダをドンとどつくようにして握らせる様子はまさに権力者たちのエゴそのもの。

一方金をにぎったものの、「ジーザスを裏切った」事実に打ちのめされたユダの地面に這い蹲る姿があまりにも哀れ。
ドライに割り切れるようならこんなに苦しまなかったろうに(←5きゅん)。


♪最後の晩餐♪

木曜夜のゲッセマネで最初は使徒らに語りかけるように歌う。
『ワインは私の血潮・パンは私の身体』の一説があまりにも有名な最後の晩餐シーン。
けれど、話(歌)の内容は使徒らへの予言でもあり。
先(自らの死)が見えているジーザスの一言一言が突き刺さるよう。
特にユダはまだ知らないはずの裏切りを指摘されうろたえるんだけれど、そのときユダに従う3人の使徒もうつむいたり顔をそらしたりしているの。
追い出されるユダの慟哭のような歌の一節がたまらんです。
本当にジーザスの行為が理解できなくなってしまって苦しいんだなと言うのが全身から伝わって哀しいの何の(←6きゅん)

残されたジーザスが眠る使徒らを見渡したとき、それこそ誰より孤独なんだと、皆が回りにいても孤独なんだとこの舞台で初めて身に沁みて。
うん。ナマイキな物言いだけれど、名古屋からの成長を感じられたなぁ。

 

♪ゲッセマネの園♪

もうね。なんていえばいいのかジャポではそれなりにしか届いてこなかった孤独と絶望と覚悟が、この日ようやく胸にすとんと届いて。
ジーザスのまさに魅せ場。
ここが表面だけでなく心の奥底からの慟哭でないと私の中でこの物語がしっくりこないのよね。
それがちゃんと納得できてよかったなぁと。大坂遠征の甲斐はここでもあり。


♪逮捕♪

ジーザスがひとり祈るその場にユダが現れ、そっとその身体を抱きしめ頬にキスをする。
その張り詰めた感情が、どうしようもなく狂おしい感情が背中からつたわってくるんだよね(←7きゅん)
それを、もはや自らの運命を受け入れ覚悟を決めたジーザスは静かに受け入れる。

けれど、余韻に浸る間もなく兵士らがキスを合図に現れジーザスを逮捕する。
恐ろしいのは、その兵士らではなかった。
逮捕されたと同時に豹変する群集だ。
昨日までのあがめた偶像は、崇拝は、あとかたもなく消え去りジーザスをあざ笑い石を投げつけるのだから。
けれどジーザスは怒りもせず悲しみもせず群衆をじっとみつめ連れ去られていった。


♪ペテロの否認♪

残された使徒らも豹変していた。いや、せざるをえなかった・・・自らの命が大切だから。
ペテロは最後晩餐の夜の予言の通り、3人からジーザスといつもいっしょにいたと指摘されるもそれを否認する。
「あんなヤツ知らない!」
けれど、その後自らがまさに予言の通りのことをしてしまったのに気がつき愕然とするのだった。


♪ピラトとキリスト♪

ピラト提督はキリスト(ジーザス)に会って愕然とする。
「神」だの「王様」だと「救世主」だのと言われていたのがこの一見平凡な男の事なのか?と。
そしてまた話をしてみて、冷静で奢ることもないその姿に心動かされ、なんとか救おうと試みる。
けれど群集は許さない。
もう自分たちの役に立たない人間なのだからどうなってもいいのだ。
むしろ今まで崇めた反動もあってか、今度は死刑を望むのだった。
あきれつつ、それでもなんとか命だけは救いたいピラトはヘロデ王に裁きの手を委ねることにする。


♪ヘロデ王の歌♪

待ってましたのヘロデ王!
いやまぁ大塚さんでなかったのはかえすがえす残念だったけれど(涙)。
でもでも、ハデハデしくにぎやかに登場した星野ヘロデ・・・アレ?結構キレイかも!?
歌舞伎メイクのときはわからなかったけれど、今回ほぼ素顔(いやそのメイクばっちりだけどさ)がわかってさ。
でね~思ったより品があるの。
だから傀儡の王様であるがゆへ、享楽的な生活に溺れていても滲み出る品のよさがきちんと感じられてよかったなー。
うん、下村さんや大塚さんのヘロデがどこまでも驕慢で、でもどこかにしら愛嬌があるのに比べれば星野さんはそこらは少し物足りなかったけれど、
でも充分抑圧されたがゆへの傲慢さをきちんと見せてくれてよかったよー。

観てきたのは下村さん3・半場さん1・大塚さん1・そしてこの星野さん2。
おぉ何気に私も結構観てるわ(笑)。
さすがにまだ演劇に全く興味なかった時代なので観損ねてますが市村ヘロデ観たかったなー。
なんにしても、この役にはイヂワルなのをつい許してしまうキュートさが大事なんだな。うん。

あーーー下村さんで思い出した!
下村ヘロデでうっとりした真っ赤なロングマント裁きなくなっちゃって残念だなー。
でもアレはシモ様でなけりゃサマにならないだろうし仕方ないのかな?
翻るマントフェチな私としましてはそこがちょっち残念~。


♪やりなおしことはできないのですか♪

残されたマリアが嘆き、ペテロもいっしょにその不在を嘆く。
やりなおすことはできないのですか・・・そう歌う二人の歌声が美しいからこそ哀しみも増すなぁ。


♪ユダの自殺♪

ジーザスにまさかの死刑を求める群集に呆然とするユダ。
こんなはずではなかった。ただ彼を元の普通の人にしたかっただけなのに。
しかし豹変した群集を見ればユダの行為は正しかったのだという司祭たち。
自らのしでかしたことが裏目に出たことへの自責の念に打ちのめされ、絶望の淵に。
ここがねーもう、ほとんど歌というよりセリフに近いの。
まさに慟哭(←8きゅん・・・ってかもう、胸がいっしょに痛むーーー)

生き方が不器用なんだよね、ユダは。
他の使徒のように知らんぷりしたり逃げ出したりできないんだ。
ただもうひたすらジーザスの身の上を心配し、彼のために自分にしか出来ないことをしたはずだったんだ。
けれどそれはジーザス、あなたに死をもたらす最悪の行為となってしまった。

こんなはずでは・・・あぁ私にこんな役目をなぜさせるのですか?
愛していることをしっているでしょうあなたは!
そして結果を承知の上で私になぜこうさせたのです?

そんな答えの出ない悲痛な叫びに(あ、実際この通り言っているわけではないです)、
ある意味誰よりも正直で純粋なユダは耐え切れず自殺してしまうんだ(涙)。

このシーンがね、舞台上に青暗い渦が巻いているの。
実は・・・何を今まで観てきたの?って言われそうだけれど(汗)、2007年の京都ジャポネスクでこの渦に気がついて『レ・ミゼ』のジャベの自殺を重なって。
ジャベは入水・ユダは首吊りと方法は違うけれど闇に吸い込まれる(=死)表現としてはわかりやすいなぁと。
ってか、かなり昔、ジャベは自殺の後地面に吸い込まれたと勘違いして記憶してたけど、それはユダのほうだったんだよね(^^;;;)。
ジャベは倒れこみながら床ゴロゴロして掃けていったんだったわ。
レミゼは内容が豊富すぎて細かいところまで覚えるには何度か観てからでないと無理だったもので←と言い訳しておく(苦笑)。

しっかし・・・影コーラスで
  さーよーなーらーユーダー♪
ってさぁ・・・いつもちょっと気の毒になる(笑)。いや、観てるときは気にならないんだけれど後で思い返すとね。うん。


♪ピラトの裁判と鞭打ちの刑♪

さて。
なんとかジーザスの命だけは救いたかったピラトだが、ヘロデ王との対面するも助命の願いかなわず。
裁判の場においても、もはや狂乱ともいえる群集の要求は『死刑』以外うけいれようとしない。
愚かな群集の姿に嘆きつつも、この騒乱ともいえる場を収めるためついに刑を執行することに決める。
39回の鞭打ち。
カウントされるごとの鞭の響きがなんとも・・・。
傾斜舞台を前後左右満遍なく引き摺られながら鞭打たれる姿は、そして段々背中が鞭の痕と血にまみれていく姿はやはり痛々しい(涙)。
けれどその姿をまるでお祭騒ぎのように喜んで観ている群集。
みたくないけどみつめねばならないのは人の業の深さなのか。

 

(すいません~終われませんでした。続きます)






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最終更新日  July 7, 2009 09:26:38 PM
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