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ねこにまたたび

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げじねこ

げじねこ

May 26, 2010
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カテゴリ:舞台&役者


有り余る時間に「わたし」が屋敷を観て回ると、おや~見知らぬ男性が。
またも「デターーー!!!」
でも今度のはハートマーク付きですわよん(笑)。
はい、ファベル@吉野さん(*^^*)。
めっちゃくちゃうさんくさいですねー。怪しいですねー。挙動不審ですねー。
でも色男ですよー。妖しい魅力振りまいてますよー。
レベッカの私室に勝手に入り込んで物色していた模様。それをダンヴァース夫人にたしなめられても全く悪びれる様子も泣く、にこやかで。
・・・でも目が笑っていないーーー。
つーか、デキてたって自慢げにいうんかい?
けれどレベッカにマキシムより愛されていたっていうのにはダンヴァース夫人、鼻で笑ってましたね。
フフンっ・・・何をエラソウにっていう態度がはっきりみえるし。

そこへ現れた「わたし」にレベッカの従兄弟と自己紹介するも(あれ?夫人に紹介されたんでしたっけ?)、
マキシムとはどうやら折り合いが悪いらしく訪問を内緒にしておいてくれといい去っていく。

残された「わたし」に、レベッカが亡くなった当時のままに保存してある私室(寝室)を自慢げに、どうです!とばかりにみせびらかす姿は、
まるでまだレベッカが生きているようで。
そう、それまでほとんど無表情だったダンヴァース夫人が突如イキイキとした表情になるのよねー。
なにかにとりつかれたかのような、熱心すぎるほど熱心な賛美は、ほおっておけばどこまでもいつまでもつづいたんではないか、そういえるもので。

みていて「わたし」といっしょに圧倒されてしまいましたよええ。
そして歌われる「レベッカ1」のなんという迫力・・・うっかり?いっしょに魅入られそうな暗い魅力に溢れてて素晴らしかったです!
うっすらと舞台上に浮かぶ【影】はレベッカですよね。
輪郭もはっきりしないし、でもだからこそ気になる【影】でしたが、んんーーーー。
私的にはないほうがよかったかも。
ちょっとそれが気になってそっちに目線がいっちゃうんだけれど、そんなのなくてもダンヴァース夫人の言動だけで充分その存在を感じられたもん。

 

毎日、どこにいても何をしても感じてしまうレベッカの存在。
モンテカルロにいたころは全く気にならずマキシムだけをみていればよかったけれど、マンダレイにあってはそうもいかず、
ある日マキシムにレベッカのことを訪ね、気まずくなってしまう。
どうしてあんなに過剰反応するのかさえもわからない「わたし」は、ますます萎縮するばかり。
でも何も訊くな言うなって、人形ではあるまいし、ましてや召使でもなく妻なのにね。
愛する大切だと思う人だからこそ何もかも知りたいって普通の感情よねー。
ここら、ホント心細い様子がにじみ出ていて助けてあげたくなっちゃうよね。
というか、「わたし」といっしょであまりにも唐突なマキシムの態度の変化の意味がわけわからなくて戸惑う素直な私(←自分で言うな)
うーーん原作読んだの20年以上前でよかったー。すっかり忘れてたもん(爆)。
あ、さすがに2幕以降は徐々に思い出しちゃったけれどね(何気に残念・笑)。

でもさ、冷静に考えれば自分の都合どおりに、なんでもハイハイいうだけの妻で本当に満足できたかしら?
その場は、しばらくはOKでも、本物の信頼関係は結べないと思うしそれこそうわべだけの関係になってしまう怖れもあるんじゃないの?
まぁ前妻が強烈すぎる個性と主張を持った人物だったから正反対な存在を求めたのもわからなくなないけれど、
「YES」しか言わないなら召使がいっぱいいるんだし、妻にやすらぎをもとめるなら弱い自分も見せられるようにならないとねぇ?
そんなこんなを思ったり・・・あとからですが。


孤独を慰めるすべもないまま、屋敷近くの入江を散歩する「わたし」は、ボートハウス近くで風変わりなベンと出会う。
よくわからないがやたら自分を怖がるベンに、なにもしない、いじめないからという「わたし」は、もしかしたら自分の姿を重ねていたのかしら?
そしてなにやらボートハウスにやたらこだわり忌み嫌うマキシム。
理由も説明もなくただただ怒り狂う姿に呆然とするしかない「わたし」。

一方マキシムも、突き放した態度をしてしまった自分を責めてしまうのね。
苦悩しながら歌う姿ってちょっと好きかもーとMな発言しちゃったり(おい)。
つか、えっと、神様になぜ?って訊ねる歌がなんだか山口さん多いですよね。
や、ま、囚人に大司教様にイギリス紳士と、立場は全く違う人物ですが根っこにキリスト教がしっかり根付いているヨーロッパですからね。


マキシムが大切な存在であればあるほど、その反応は、彼にとって自分はどんな存在なのか自信をなくしてしまう「わたし」。
しかもなんだかわからないことだらけで、数少ない信頼をおくフランクもレベッカに関しては口が重いし、褒め称えつつも表情がそれを裏切っている。
いったい何を信用すればいいのかと、みてるこちらもどんどん深みにハマッテ思うツボ?(笑)


さて、新しい奥様として初めて主催するパーティーは仮装舞踏会。
なんか大階段もあるし、一歩間違うと怪人とか出てきそうですがそれは同じ名古屋で近いけれど別の劇場ですね(笑)。
ある肖像画を見て、そっくりそのまま再現してみなを、特にマキシムをびっくりさせようと張り切る姿のなんてかわいいこと。
ちゃんとダンヴァース夫人にもあれこれ相談して、新しい召使に手伝わせて完璧な準備に怠りなく。
「内緒よ♪」な~んていわれちゃってね、とパーティ当日客たちについついうれしそうにしてるマキシムもなんだかかわいいわ。

「わたし」が唯一自ら招待したホッパー夫人は期待通り?に艶やかに華やかに登場して注目の的。
ジュリアン大佐に臆面もなく自分の魅力をアピールする「アメリカン・ウーマン」は一番楽しい肩の凝らない場面かもね。
ツンと澄ました紳士淑女の中で確かに強烈に自己主張できる夫人は輝いていたし、なにげにおちゃめな一面もキュートでした♪

そしてこの日の主役登場!
美しく華やかな、完璧にコピーされたその姿はけれどホッパー夫人以外の人全てを凍りつかせる物でしかなく。
拍手と賞賛を浴びること・・・特にマキシムを魅了するはずだったのが、いちべつした途端発せられたのは拒絶の言葉!?
わけもわからずとまどう「わたし」を更に追い討ちをかけたのは、その扮装が意味する真実だった。
そう・・・最悪なことにコピーした肖像画は前妻レベッカが生前最後のパーティーでの姿だったのだ。
ありえない事態に打ちのめされる「わたし」は、ダンヴァース夫人の悪意に満ちた策略にもまた呆然とするばかり。
マキシムの態度もレベッカをまだ忘れられないということをなのだ。

みじめな自分の境遇に追い討ちをかけるのはダンヴァース夫人。
奥様(レベッカ)がいかに完璧でみなに愛されていたか、忘れる者がいるはずがないと、これでもか、
と屋敷を真っ黒なけれどどこか艶やかなベルベットの闇でおおいつくすかのように歌う。
もうね・・・ただただひれ伏すだけですよ。
レベッカではなく、ダンヴァーズ夫人にね(^^;;;)。
幕が降りて客席が明るくなって、思わず友と顔を見合わせて言ったのが「怖いよーーー」(笑)。

 


2幕です。
展開が一気に進んでとにかく緊張感がハンパなかったです。
というか、むちゃくちゃ面白かったです。

マキシムの強烈な拒絶反応に、まだレベッカを忘れられない、まだあんなにも愛している・・・そう「わたし」が思ったのも無理ないよね。
すっかり自信喪失した「わたし」を更に追い詰めるのはもちろんダンヴァース夫人。
繰り返される「レベッカ」の歌声が耳に焼き付いてしまうわよもう。
しかもまたたきもせず、淡々と、けれどどこか不思議な艶と熱気を帯びて世界を支配するかのような圧倒的な存在感。
このマンダレイ屋敷にふさわしくない「わたし」を精神的にも、そして現実にも屋敷の片隅に追い詰め、
自ら足を踏み外して落ちてしまえとばかりに迫り来る姿のなんとコワイこと。


傷心の日々、すれ違う「わたし」とマキシムの心も哀しいね。
ここらのちひろちゃんときたら、もう常に人の顔色を覗ってびくびくしていて、カラダもひとまわり小さくなっちゃったんじゃないかと思えるほど。
このままなら何より心が先に参っちゃうよなーってホント思ったもん。


ある日、嵐で難破した船を救うべくマンダレイの屋敷の面々が海に出てゆく。
なんとか救出できてほっとしたのもつかのま・・・嵐はとんでもないものまで連れてきた。
夜、ひとりボートで海に出て行方不明になっていたレベッカの遺体がボートと共に発見され世間は騒然となる。
ボートハウスの近くをいつもうろつくベンもどこか様子が変だ。

そしてマキシムの様子があまりにもおかしいのは、愛するレベッカの死をまだちゃんと受け入れていないからだと思い込む「わたし」。
そりゃそうよねー。
普通はそう思うわよね、普通の女の子、としては。うんうん。
けれど上流世界の結婚のありかたは、想像をすることすらできない真実をマキシムの告白から知ることになって。

「彼女を憎んでいた」
まさかそんな!?!?!「わたし」が知るマキシムがそんなことを口にすることすら信じられない。
けれどマキシムをその魅力で虜にして結婚に持ち込み、結婚した途端に本性、
つまりは女主人としての役目は果たすけれどそれ以外は自由に生きると宣言され、以来自由奔放に男性関係を謳歌する女性だったというのだ。
ボートハウスを忌み嫌っていたのは、そこがレベッカが浮気相手と逢引する場所だったからだと。
しかもそこで、ある夜彼女が告げたのは妊娠しているということだった。
もちろん相手は自分ではない・・・けれど生まれてしまえばこの屋敷の跡継ぎと認めなくてはならない。
高らかに笑いながらマキシムが苦しめば苦しむほど艶然と微笑んだという。
うわぁぁぁ目に浮かぶようですよ。
怒りに目が眩み、ついにレベッカを殺してしまい、ボートに乗せて海に押し出し途中沈むようにしむけたと。
そのまま行方不明となり今まで発見されなかったのだと。

ここのマキシム@山口さんの苦悩の姿・・・何気に好きだわ>やっぱりM発言(笑)。
というか完璧に見えたマキシムが実は本当は傷つきやすく弱い一面を表に出すことでこっちの母性本能を刺激するからね。


驚愕の告白に言葉も出ない「わたし」。
けれど真実を知り、別れを告げるマキシムを抱きしめる「わたし」の姿はもはや常にどこか怯えていたかけらもなく。
そう、オンナは本当の愛を知り、得たと知った瞬間から誰よりも強くなれるのね。
その表情は慈愛と母性、愛されている自信に満ちて輝いていたのだから。
本当にね、事態そのものはその後どんどん悪化していくのだけれど、そこにいたのはもはや「おんなのこ」ではなく、「おんな」で。
その瞬間を確かに見たし、見せてくれたちひろちゃんすごいわ。

 

そしてまだ終わらないって・・・帝劇も楽を迎えたのにおかしいわ(おい)。
なんとかPCなだめすかして、残りも明日には仕上げてUPできますように(^^;;)。






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最終更新日  May 26, 2010 09:29:09 PM
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