ねこにまたたび

今朝は4時過ぎに起床←3時半に目覚ましなったが起きれず

W杯決勝を後半から観戦。

眠かったけれどいつのまにか目が覚めたのはやっぱりいい試合だったから

しかし、なんとなーくパウルくんの影響かスペイン勝利を予感していたのは私だけではないよね(笑)。

そんな興奮冷めやらぬW杯観戦後、飛び込んできたTVのニュースに愕然。

つかこうへい氏死去

一瞬、まさにアタマの中が真っ白になりました。

正直、井上ひさし氏が逝去されたときよりショックでした。

年齢がまだお若い(62歳)というのもありますが、

何よりあれほど『生きること』に執着を感じさせる舞台を数多く作り上げたつかさんが

こんなふうに逝ってしまうことが信じられなかったからです。

私に【お芝居】の醍醐味を教えてくれたかたでした。

どうしようもなく惹かれ、翻弄されることの楽しさと魅力と威力を教えてくれたかたでした。

10年以上前、その強烈過ぎる舞台。

『蒲田行進曲』

ニッキの銀ちゃん・つよぽんのヤス・小西真奈美ちゃんの小夏。

今も瞬時に鮮やかに甦るあの舞台を私は生涯忘れないでしょう。

心を鷲づかみにされ

ぶんぶん揺すぶられ

笑って泣いたあの冬の日。

あそこまで舞台に取り憑かれた幸福な狂乱の日々は初めてでした。

私の観劇人生は大げさでなく変わりました。

ひとが胸の奥に秘めた熱いなにか。

ひとが胸の奥に隠す蠢くなにか。

ひとが胸の奥に忘れ去っていたなにか。

そんなたくさんのなにかを目の前に差し出す、

いや突きつけてくる舞台は、時にイタミをともなうものでしたが、

それでも目をはなせないものがありました。

役者はいます。

板もそこにあります。

でも、役者たちを、その板の上をこよなく愛したつかさんはもうおられないのですね。

もっともっと観たかったです。

揺さぶられたかったです。

でも、つかさんの創りあげた舞台を少しですが拝見でき幸せでした。

あなたの生み出してきた舞台で生まれた役者たちが、スタッフがきっとあなたを忘れさせないでしょう。

ありがとうございました。

10年前。

公演が終わってさみしくてさみしくてさみしくてつかさんにすがって泣いた「彼」は今どうしているだろう。

今夜くらい存分泣いてクダ巻いて酔っ払っちゃいな。

合掌。