2007/01/13(土)23:43
白虎隊
一昨日の夜はテレビで「白虎隊」を観ていた。テレビ朝日系で2夜連続で放送されていたものである。
場面は、現代のどこにもありそうな家庭から始まる。いまどきの若者酒井新太郎(山下)は、会津から上京してきた祖母(野際)の説教からのがれるため、友人の篠田雄介(田中)と祖母が留守にしている会津の祖父の家に逃げる。
そこで、訪れた白虎隊記念館で、自分達にそっくりな肖像画と対面した二人は、幕末の世界に引き込まれ、会津戦争と白虎隊の出来事を体験するというもの。
会津には、昔、仕事で行く予定になっていたが、阪神大震災の影響で取りやめになり、その後とんと縁がない。一度は行ってみたいものである。
白虎隊の話は、これまで何度もドラマ化されているので、内容はあえて書く必要はないと思うが、考えさせられることが2つある。
一つ目は、トップの責任とは何かということである。会津の悲劇の一番の原因は、トップの藩主に時代を見る目がなかったということだろう。自分は美意識を貫いたのかもしれないが、そのために多くの人が死んだ。トップの責任とは、いかにして、家臣やその家族を守るかということではないのだろうか。
もう一つは、教育の恐ろしさである。死ねという教育を受けた結果、本来死ななくても良い多くの命が散っていったのである。死ねと教育することがどんなに罪深いものか認識する必要があろう。
我々は、単に過去の出来事を美化するだけでなく、そこから多くのことを学ばなければならないのである。
(出演者)
・山下智久(酒井峰治)
・田中聖(篠田儀三郎)
・藤ケ谷太輔(伊東又八)
・薬師丸ひろ子(峰治の母)
・高嶋政伸(峰治の父)
・野際陽子(峰治の祖母) 他
公式ホームページ ⇒ 白虎隊
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