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カテゴリ:TVドラマ
TBS系列で12月9日に放映されていた「浅見光彦 ~最終章~」の第8話 「エキゾチック横浜編」。横浜と言えば港町。野口雨情作詞の童謡「赤い靴」では、この港から女の子が異人さんに連れられてどこかに行ってしまったことになっている。そして、この曲と遂になるもう一つの童謡「青い目の人形」。つい混同しがちになる二つの童謡をモチーフに使ったミステリーが、内田康夫の「横浜殺人事件」だった。今回の「エキゾチック横浜編」の原作である。二つの童謡の混同というところは、今回ドラマの方にも取り入れられている。 ○「横浜殺人事件」(内田康夫:角川書店) ![]() しかし、今回もだいぶ内容は変わっている。原作では、赤い靴について取材していた女性レポーターが殺されたことが事件の発端だったのだが、ドラマでは女性レポーターがヒロイン役を務めている。 今回、光彦は取材で横浜を訪れるのだが、暴漢に襲われたテレビ局の女性レポーター山名めぐみを助ける。めぐみは、光彦の母雪江の竹馬の友山名雄三の孫娘だった。そして、次の日、めぐみの父親が死体で発見される。 50年も前、雄三が出くわした悲惨な殺人現場で、両親を殺された娘を励ますために手渡したフランス人形。このフランス人形を軸に、不思議な縁により引き起こされた事件。港町横浜の旅情あふれる風景とそれによく似合う赤い靴の曲。東儀秀樹が雄三の経営するバーでこの曲を弾いていたが、こんなにも哀愁のある曲だったとは。 ところで、このシリーズ、来週が最終回だそうだ。毎回原作とだいぶ変わっているのは、少し残念だったが、新作だと思ってみれば、案外楽しめた。全9回とは、少し短すぎるか。 (原作) ・内田康夫:横浜殺人事件 (出演) ・沢村一樹(浅見光彦) ・小出早織(浅見祐子) ・前田愛(山名めぐみ) ほか ○面白かったらポチっと1票! ![]() ![]() ○関連過去記事 ・横浜殺人事件 ・浅見光彦 ~最終章~ 第7話 木曽編 - 浅見家の悲劇(後編)- 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら 風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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