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カテゴリ:コンピューター
乗鞍岳山頂からの複数の画像から、ワイドな一枚のパノラマ画像を得るために、キャノンのフォトスティッチというソフトを使ったので、その工程をご覧下さい。
先ず、このソフトに画像を取り込むために、「開く」というボタンで必要な全ての画像を、ctrlキーを押しながら複数を指定して、開く。横向きに画像が入ってくるので、回転と言うボタンで、回転方向と全てを指定して天地の向きを正しく直した。 もし並べる順序が違っていたらドラッグで画像を移動して、繋がるべき位置に移動する。 次に合成のタブをクリックしてから、合成の設定のボタンをクリックして画像のような設定にする。 OKで次に進み「開始」ボタンをクリックするとソフトウエアにより合成が始まる。 以下の画像は繋ぎ目を表示するというボタンをクリックして繋ぎ目を表示したところ。 次に保存のタブをクリックすると、保存する領域が緑色の枠で囲まれているが、その枠はドラッグで大きさを変えられるので任意に指定し、保存のボタンを押せば、枠で囲まれた選択領域が保存される。 たったこれだけで、かなり良いパノラマ合成が出来上がるので、継ぎ目が気になるときは、レタッチソフトなどで更に手を加えるが、ほぼそのままでも見られるレベルにはなると思う。 --御注意-- なるべく継ぎ目が目立たないような結果を得るには、撮影時にAEをロックするか、マニュアルポジションで、絞りとシャッター速度を固定することが必要になります。そうしないとカメラが受ける光に応じて自動的に明るさを調節してしまい、隣り合う空の色などが合わなくなってしまい不自然な合成結果になってしまうのです。ですから、合成する原画は逆光になる角度から暗い部分までを欲張ると大変難しいことになるわけです。 さらに手持ちでなく三脚を用いてパン(左右にカメラを回転させること)しながら複数枚を撮影すると繋ぐ時により上手く行くようです。 広角レンズを使用するとレンズ収差というレンズによる屈折ゆがみの影響で上手くつなぎにくくなります。また、カメラの性能によって35mm相当のカメラでも、レンズ収差の影響で不自然なつながりになることもあります。28mm~300mmなど、ズームレンズのカメラの時などは特に注意して収差が少なくなるようにズーム位置を35mm以上にして撮影した方が良いかもしれません。 そういうことをなるべく防ぐには、カメラの中心付近の画像を利用できるように、オーバーラップ領域を多めに取って隣り合う画像の半分かそれ以上を共有するように撮影することで有る程度レンズ収差による問題を解決できるようです。 余りギリギリで繋ぐように撮らずに重なりを多く撮ることが撮影時のコツかもしれません。 ありがたいことに、このCanonのフォトス・ティッチと言うソフトはカメラの焦点距離を意識した合成が可能なように、24mm~200mmまでを10段階に設定することが出来ますが、この機能も基本的に仕上げの風合いを調節する為の機能なので、いずれにしても原画はなるべく収差の無いような撮り方をしたものが良い結果を生むでしょう。 このソフト・・・・キャノンのIXYにバンドルされていたおまけソフトなのですが、なかなか優れものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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