銀河はるかに

2011/12/01(木)22:29

サピエンスはネアンデルタレンシスが異種であるとは知らなかったのだろう・・・・。

人類(39)

ナショナルジオグラフィックスニュース(http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20111128001&expand#) の記事で知ったことだが、ネアンデルタール人(ホモ・サピエンス・ネアンデルタレンシス)は、「現生人類による遺伝子汚染のために絶滅した」という研究発表がなされていた。 興味のある方はぜひその記事を読んでいただきたいと思います。 私はその記事を読んで、7万年以上に渡って共にユーラシア大陸で暮らしていたホモ・サピエンス・サピエンスとホモ・サピエンス・ネアンデルタレンシスがどんな状況で出会い、そしてネアンデルタレンシスが滅びていったのかを考えてみた。 この研究発表は正しいのではないかと私も思うのだが、「実際にはどんな状況が数万年前に起きていたか?」を想像すると興味深いものになると思うのだ。 一般には、我々の祖先であるホモ・サピエンス・サピエンスは10万年程前にアフリカを出て中東、東ヨーロッパへと進出したとされ、それらの地域だけでなくヨーロッパやユーラシア大陸の一部にはすでにネアンデルタール人が暮らしていたことが知られていて、最期のネアンデルタール人の遺骨とされる骨が発見されたイベリア半島の遺跡は2万8千年~2万4千年前の物であると判っていますから、ネアンデルタール人は35万年前に出現し18万年前には後期ネアンデルタール人へと進化を遂げ、ホモ・サピエンスと共に7万年間もの間、主に同じユーラシア大陸の西側、ヨーロッパ周辺で同時代を過ごしていたことになるのです。 その7万年という期間は非常に長い時間であり、その間に徐々に互いの種の交雑が進んだと考えるべきではないでしょうか? 此処で考えなくてはならないのが、それは実際にはどんな具体的なことが起きて異種交配が起き得るかと言うことなのですが、赤道に近い地域で生まれたサピエンスは濃い皮膚の色をもっていたはずで、初めてネアンデルタレンシスに出会った時、すでにネアンデルタール人は10数万年をヨーロッパで過ごしていたから、皮膚は白っぽく、日光の紫外線を効率よく受けられるように進化していたはずで、当初は簡単に交配が行われる環境には無かったかもしれないのです。 しかし、それは10万年前の互いが初めて出会ったときのことで、たしかに皮膚の色や髪の毛の色などの身体的特徴がかなり異なっていて、いきなり互いが交配が可能な仲間であると言う認識は無かった可能性もあると思われるのですが、違っているのは皮膚の色と髪の毛の色だけであったかも知れず、出会って、数万年が過ぎる頃にはどんどんとサピエンスの身体的特徴も変化し、北方で暮らすサピエンスはビタミンDを作るために必要な日光を効率よく取り込むために皮膚の色も白っぽく透明になって行くし、髪の毛や光彩の色も薄くなるなどもあり、ネアンデルタール人と似た特徴になっていったと考えられるから、互いの人種間の交雑はしだいに起き易くなって行ったのではないだろうか? ネアンデルタール人も我々の祖先であるサピエンスも、共に数万年に及ぶ狩猟採取生活を行う石器時代に生きたと言うことであり、互いの姿は、似たような獣の毛皮などを身に着けている、他の集団と言う程度の違いしか存在しなかったかもしれず、皮膚の色や光彩、髪の毛の色などが似てくれば、体毛の濃さ等で識別できた程度の差しか互いの外観の差を感じなかったのではないだろうか。 研究によればネアンデルタール人は若い個体の特徴はサピエンスの特徴に近く、成人し老化するに連れてサピエンスとの骨格上の違いが現れるが、全体的な印象ではコーカソイドの特徴に近く石器時代の衣装を共に纏っていれば互いに同じ様に見えただろうと言われています。 さらに、種の保存と言う本能から、遺伝的にできるだけ遠い個体の放つ匂いをを好むと言う人間の女性特有の反応が有ることが知られているから、ネアンデルタレンシスの女性もサピエンスの女性も其々違う種の男を気に入ってしまうと言うことは容易に想像できる訳だし、基本的には男の遺伝子にもそういう本能が隠れているはずだから、異なる言語を持つグループが遭遇すれば、そういう可能性はさらに広がって、彼らが気づかないうちにネアンデルタール人の中にはサピエンスの遺伝子が入り、サピエンスの遺伝子にもネアンデルタレンシスの遺伝子が入っていったのでしょう。 つまり、7万年と言う途方も無い月日に渡る混血の結果が、ネアンデルタール人を滅ぼしたと言うことも出来るかもしれませんが、むしろ、7万年に渡る時間がネアンデルタール人とサピエンスの混血を生み続けたことで、ネアンデルタール人特有の遺伝子だけを持つ人々が居なくなってしまい、殆どのサピエンスがネアンデルタレンシスとの混血種になってしまったと言うことだろうと思うわけです。 純粋なホモ・サピエンス・サピエンスの遺伝子は現在では、ホモ・サピエンス・サピエンスの故郷のアフリカに僅かしか残っていないと言うことがそれを雄弁に語っていると言えるのだと思います。 きっと数万年前の彼らは、互いが遺伝的に異なる種であると言う認識は全く無かったことでしょうし・・・・結果的にサピエンスとネアンデルタレンシスは交配できたということは同じ種族の一員であり同種とみなすべき存在だと言えると思います。

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