まず、『山形の生酒頒布会』の総評です。
今回5月~7月の3ヶ月間毎月6本合計18本の300mlサイズのお酒が送られてきました。3,150円(商品代金)+735円(送料含むクール便代)×3ヶ月で支払合計11,655円でしたが、正直安いと思いました。5月のお酒が届いて何本か呑んだ時点で追加を頼もうかと思ったぐらいです。
18本もあると玉石混交であることが多いのですが、驚いたことに水準以下というお酒は1本もありませんでした。
ここ数年の山形のお酒の進歩は、一部の銘醸蔵と呼ばれる有名銘柄を持つ蔵元だけでなく、多くの蔵元にその裾野を広げていることが分ります。今回この頒布会に参加している蔵元数は18なので、山形県55,6中の約1/3の蔵元が参加したことになります。これも結構凄いことで、山形県の蔵元が一体となってがんばっていることが伺えます。
18本の中でどれが一番よかったか。
『
純米大吟醸 龍龍龍龍(テツ) 生酒』です。
柔らかな旨味とすっきりとした喉越し、穏やかな吟醸香とどの点をとっても文句の付け所の無いすばらしいお酒でした。しかも、このお酒は他の蔵元のお酒が、レギュラーのお酒の生バージョンがであることが多かった中、造りが完全にこの頒布会限定仕様であった点もポイントが高いです。
特に印象に残ったお酒
『
霞城寿 三百年の掟やぶり 無濾過槽前原酒』です。
どちらかと言うとすっきりと呑みやすいお酒が多くなっている中、ボディのあるお酒です。しかも呑みだすとどんどん呑みたくなるお酒です。このお酒は火入れバージョンになりますが、呑んだ後即行で注文しました。C/Pの非常に高いお酒です。
その他おすすめのお酒
『
くどき上手 純米大吟醸 黒ラベル』
人気銘柄の名を辱めないできのお酒です。
『
月山の雪 純米吟醸 生』
夏の融けかかった淡い雪を思わせる柔らかな飲み口で今回の頒布会を代表する1本です。
『
秀鳳 純米吟醸 出羽の里 生原酒』
山形県の新しい酒米『出羽の里』を使った1本です。お米の特徴が良く出たお酒です。このお酒も非常に柔らかな呑み口です。