校長会の結果が出たら
中3生の校長会テストの結果がそろそろ出ると思いますが、 渡されたらすぐに塾に提出してください。 今後の進路相談(面談)、クラス編成、教務指導などに活用していきます。 校長会テストも導入されてから今年で12年目。 学校での進路指導や本人の実力判定の指標としてかなり定着してきました。 最近は私立高校の相談会に利用されるケースも出てきています。 当ブログに最初に校長会テストを扱ったのは、2008年9月18日。 その時の記事を再度載せておきます。・・・・・・ Sep 18, 2008 校長会テスト 「埼玉県南部地区中学校長会テスト」 の結果が返却されたようだ。 これは今年度から導入された、いわゆる公的テストで、 第1回は8月末に、10市、76中学、中3生約13000人で実施された。 川口市はもともとこのテストを発案したという経緯もあり、 実施対象中学の母体となっている市である。 現在の公立中学では、北辰テストを進路の指針として使うことが出来ない。 大まかに偏差値を訊くことはあっても、受験指導の中心には置けない。 これは以前に公教育から 「競争」、 いわゆる業者テストのもたらす 「偏差値」 を排除したためで、 まったくもって非現実的な、不透明な進路指導を余儀なくされてきたわけだ。 それでは正確な指導が出来ないというわけで、 今回の公的テストの導入に至ったという経緯がある。 テスト問題は業者に一任せず、校長会で作成する。 全科40点満点と、本番の入試に合わせており、 今回出た平均点も北辰なみの5科100点弱と、難度は適切なものだったようだ。 課題はその結果をどう進路指導に活かしていけるかという部分にある。 あくまでも地域の学力把握ではなく、 個人の受験のための資料作成として実施したのなら、 有効な活用が望まれる。 偏差値は成績表に具体的にプリントされないが、 試算による数値は伝えられたようだ。 昨日、その結果をある生徒が持ってきた。 学年5位と高い数字が出ていて、 定期テストとは違う判定基準であることがよく分かった。 私も嬉しかったが、これは力が付いてきたということを証明であり、 何よりも本人が嬉しかっただろうと思う。 他のメンバーはどうだったのだろうか。 夏の成果の報告が待たれる。 このテストは11月、1月と、あと2回実施される予定だ。 高校側の受け皿がこのテストをどう受け止めているかは、 今のところ具体的な基準も、使われ方も定かではない。 個別相談で生徒の努力と実力が評価されることを願う。 来年から県の入試は、全科100点満点になる。 制度の改正に伴う細かい変更点が、このテストにも色々と出てくるだろう。 また、受験学年の後半3回だけでは、資料として乏しい。 力のある者が大失敗をすれば、それがデータとして使われる。 進路指導の基準として用いるのはよいが、よき指針が出来たと、 その結果ばかりに重きを置きすぎてもまた課題が生まれるだろう。 いずれにせよ、導入した以上、意義のある使用が不可欠。 公教育に競争という動きが出つつあることは、私は賛成だ。 過去の反省を踏まえ、中途半端で終わらない、 しっかりとした制度の定着を望む。・・・・・・ 制度はだいぶ定着してきたようですが、 如何せん実施区域が中途半端なのがもったいない。 レベルが高いさいたま市が参加していないので、 偏差値も志望校の合格可能性判定も甘くなるのは否めません。 良い成績が出たから大丈夫だと侮らないことでしょう。