GOAL通信

2023/11/22(水)14:26

道具は揃っているか

『アウトローでは成績は上がらない』    成績が上がらない子はノートやプリントの管理が正しくできていない。  特例はあるかも知れないが、まず90%以上はできていない。  授業時に先週(或いは先々週)渡したプリントを出しなさいと言うと、  成績が低迷、足踏みしている子はすぐに出せないケースが頻繁だ。  使用したプリントが毎回正しく重ね上げられていないからで、  家でも再度取り出して点検されることもなく、そのままで、  見直しや整理がほとんどできていないのだろう。  だから出しなさいと言われても何処にあるのかさえ判らない。  重要なことを板書しノートに取らせたはずでも、  ノートを点検するとそれが書かれていないことが多々ある。  ノートを忘れ手元のプリントに書いたり、  友達からルーズリーフをもらいそれに書いたりと、  統一性が無いからいつまで経ってもファイルされていかないのである。  教科書を使うから持って来るように指示しても持って来ない。  ワークをやるぞと言ってもそのワークがない。  訊けば教科書は学校に、ワークは自宅にあると言う。  そりゃ何処かにあるだろう。  私が言っているのは勉強道具としてここに揃えよということだ。  成績が足踏みしている生徒の大半はこういった道具の管理が不十分なのだ。  再三ノートやプリントの扱いについては指導しているが、  改善されない子は10回言っても改善されない。  それで成績を上げようとしても、それはアウトローであり、  基本に沿った正しい効率の良いものではない。  先週使ったプリントや板書の情報は、今日の授業の伏線であり、  理解定着していく上での大事なステップなのである。  授業は毎回繋がっているということを知り、  授業時には前回学んだことをしっかり握り締めて参加して欲しいと思う。  宿題も予告の小テストも、本人が準備して臨んでこそ意味がある。  宿題を家に置き忘れ、或いはやり忘れ、テスト準備もせずに授業に参加する。  そんな状況で何かしてくれると思っては大間違いである。  バッグに道具を正しく詰め、ルールに沿って自分から能動的に向き合うから、  学び前進して行けるのである。  ノートがあり、プリントのファイルがあり、宿題が準備されており、  そういう道具を機敏に机に出せる生徒は成績が低迷したりはしない。  北辰の偏差値や学年順位でげんなりする暇があったら、  毎回の授業でノートやプリントの管理が完璧かどうかを考えてみなさい。  見直しができ、ファイルが正確に見やすくできているか振り返ってみなさい。  成績はそういう行為から作っていくものだ。  中途半端な物の管理は中途半端な知識の管理であり、  成績を飛躍させたりしない。  私が出せと指示したときに、素早く出せる。  そういう緊迫感を君の中に築くことが、成績を変えていく第一歩なのである。 ・・・・・・・・  定期試験が終わった今は、  自分のすべき課題に向き合っていく、大事なタイミングです。  受験生も下級生も何をすべきか真剣に考えましょう。  受験生は入試への追い込みですが、  下級生たちにもやがて復習型の実力テストがやって来ます。  年末年始は時間の経過がとても速く感じられる期間です。  試験の準備で作ってきた「勉強のリズム」を崩さずに、  習慣や姿勢を上手に継続していくことを考えてください。  塾の授業への姿勢について書きましたが、  これは塾だけではなく学校の授業においても当てはまることです。  成績を上げるうえで道具の管理はとても大切です。  指摘内容に心当たりのある人は、  このタイミングで一度見直してみましょう。  塾では冬期講習など復習中心のゼミが組まれる時期です。  授業に参加しただけ成果が得られるように、  持ち物の管理と活用をしっかり意識してください。  設計図、資材、大工道具などがなければ家は建たないのです。  当たり前のことですが、さあ、ちゃんと揃っていますか・・・  ということです。  ひとつでも欠ければ作業ができないことを知りましょう。

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