ラーメン記

「バカ映画」だと聞いて、
吉祥寺のレイトショー深夜２時開演のやつに行ってきた。
レイトショーだとこの映画、１３００円だしって、まあ、それで。

いや、面白かったです。
まさに「バカ映画」、なにも考えずにお化け屋敷にでも入った気分で
ただ「わーわーわーわーわー」感を味わいたいなら観て損はないかと。
小道具は凝ってるし、女優はきれいだし、
そっち方面も文句はなしだしで、意味不明な設定ではあるけども
そういうのをまったく気にせずに観ればなんの不満もない。
ただ観終わったあとに、なにが残るか、考えさせられるか、てのもない。
「ジョゼと虎と魚たち」を観終わったあと、
しばらく手をとめていろいろ考えたり耽ったりしたのだが、
この映画にそれはない。
夜が明けそうな吉祥寺の町を、
チャリでキコキコと帰る道すがら、なにを考えることもなかった。


昼間は、赤いのと高円寺に行って、
ザボンラーメンで夕飯を食べた。昔は美味しかったそうな。
今は、いや、私は美味しいと思ったけど、
ツレはそうは思わなかったらしい。帰り道、首を傾げていた。
駅前の「高円寺ＶＳ吉祥寺」のモツ屋は一体なんなんだろう。あれは。

吉祥寺の本屋で、
よしもとばなな「よしもとばななどっとこむ見参！」
岩井志麻子「魔羅節」
貴志祐介「硝子のハンマー」
を購入。
岩井のは短編集で、岩井がまだ「岡山桃子」のＰＮだった時代に書かれた
「おめこ電球」が掲載されていたので即購入。
貴志のは文庫になるまで待とうと思い半年我慢したんだが、
結局待てなくてハードカバー購入。高くついた。
よしもとばななのエッセイは賛否両論なので
とりあえず自分でも読んでみることにした。
銀色夏生のエッセイの真似をしているとの噂はどうなんだろうか。
読まないとわからないけど。

そういえば今日は「９．１１」だったわけで、
夕方それに気付いたのだけど、ツレに、
「もうすぐ撃墜の時間だ」と言われ、
「どうせ撃墜するならこんな仕事の終わった時間じゃなく、
昼間にやればもっと大量に殺せたんじゃないだろうか、考えが浅いよね」
と言ったら
「あゆみちゃんはどんどん、どんどんバカになってゆくねえ」
とつくづく言われた。しばらくして時差のことに気付いた。
電車の中で「華氏９１１」について話していたときも、
「あの映画は見終わって、参議院選挙の結果が出たときが本当のラストなんだよ」
と言ったら、
「へえ、アメリカに参議院選挙、ふうん。ふうん。」
「いや・・・大統領選挙・・・」
大学を出て勉強しなくなるとバカ度が進むってのは、
あれは事実だな。心の底から思った。