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 小説ブログ 「GO!GO!花園」

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ようこそおいでくださいました。Madam Garden こと花園夫人です!

オムニバス短編小説で、駐在員団地のばたばたな日常を書いてます。

この物語はフィクションであり、実在する企業、団体、人物などとは関係ありません。C国は架空の日本の隣国…っていうか明らかに中国ですね。でも、Q市はあくまで架空の一都市です。登場人物も特定の個人をモデルとするものではなく、すべて作者の想像上の産物です。

作者の注意散漫なうっかり体質による読み苦しい間違いも多々あるかと思います。広い心で付き合ってください。

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2010年05月07日
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GOGO花園って何?って方は、第一回のコチラから
この章をはじめから読むにはココ


こんにちは。なんか更新が週一ペースになってます。
これでいいような、もっとがんばりたいような…
 

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迷える羊の幸恵さんの巻 (7)楽観と杞憂

  結局幸枝はそれから約束のランチに行って昼食を終えた。もう魅力広場まで来ていたし、今から断りを入れるのはドタキャンもドタキャンで申し訳ない、どうしよう…などと考えているうちに待ち合わせ場所についてしまい、相手はもう来ていた。そして、転んだ事を言い出せないまま初対面の挨拶を終えると、緊張のせいか足はもう痛くないような気がしてきた。とりあえず、食事だけ。ぱぱっと終わらせて帰ればいいんだし。幸恵はそう思って宮地さんの奥さん 、宮地まさみと魅力広場で人気の日本語も結構通じる韓国料理店に入った。

  人間関係についての心配は杞憂に終わった。宮地さんは、来るまで気を病んだのがまったく杞憂に終わるようないい人で、話していて楽しい。学生時代にバックを背負って世界の安宿を泊まり歩く旅行ばかりしていて、大学をやっとのことで卒業したこと、旅行続けたさに正社員として就職しないで、派遣社員をしていたこと。旅と旅の合間の派遣先で知り合った宮地さんと結婚したことなどを、自己紹介として面白おかしく話した。自分のことを飾るところがまったくなくて、こちらも身構えなくてすむ。

  しかし、自分の怪我については甘く見ていた。食事中は初対面の人と話しているという緊張感から、痛みもそれほど感じられなかったのだが、でも食事が終わってお茶を飲んでいると、なんだか足元がジンジンしてきた。食事をして血行がよくなったから?唐辛子効果?などと思いつつトイレにたったさいに、足を見ようとタイツを脱ぐと

「!?!?!?」 

  思わず、またとんでもない声をあげそうになった。左足の甲が真っ青になっていたのである。初めは、その日はいていた濃紺のタイツの色が落ちたのかと思った。でも、よく見るとほかの部分は大丈夫。さっきぶつけた小指がかなり腫れて、爪はどす黒くなっている。

  だめだ。これを見てしまってはもういけない。ちょっとだけ考えたが、下手な言い訳をするよりは正直に話したほうがいいと、トイレから戻るとすぐ、宮地さんに事情を打ち明けた。来る途中ででずっこけて足をぶつけたのだが、そこが腫れてきているので申し訳ないが今日はこのまま病院によって帰りたいというと、宮地さんは恐縮して、病院までついて来ると言い張った。

(つづく)

短っ?!
次回は一週間待たずに近日中にアップを…心がけま~す。
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最終更新日  2010年05月07日 14時06分41秒
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