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徒然なる五星亭

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2008年09月22日
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カテゴリ:凡庸凡福のモノ

夏は遠くへ過ぎ去って、季節はいつの間にか秋。

お彼岸のお墓参りした帰り道、

利府町の沿道には秋の風物詩、

梨直売所が立ち並んでいた。

立ち寄ったのは利府街道沿いの立派なやつじゃなくて、

裏道に入ったトコにある農家の軒先のお店。

7個1山で1,000円。

市場に出荷するには形が不ぞろいで多少傷もある。

店の選択を間違ったか!?

失敗したかなぁと一瞬躊躇するも大好きな梨の誘惑に勝てず、

店番をしていたおばあちゃんに

コレ頂戴と大ぶりで比較的綺麗そうなやつを指差した。

「そいづ、かてぇやつだけんど、やぐもっちゅう梨だがら

おまけでこのやわっけい梨けっから、こっつのは幸水だがら。」

と、にこやかにそしてキツイ訛りで梨のコトを説明してくれた。

ハナシの半分も理解出来なかったが、

梨を4個おまけしてもらい、

気さくなおばあちゃんに少し気後れしながらも

ありがとうとお礼を云って帰路についた。

その夜、梨をテーブルの上に並べて、改めてマジマジと眺めたが、

形は不ぞろいどころか大きさもマチマチ。

ちょっと傷もあるも、なんとなくその不恰好なのに愛着がわいてくる。

少しくらい不恰好の方が味があるもんさ。

と、独り言ちて梨の皮をむき、シャリッと口に放り込む。 

うん、思ったとおり、見てくれに反比例した甘みと瑞々しさ。

なんとなく梨売りのおばあちゃんを思い出して、

感謝しながら秋の味を楽しんだ夜長なのでした。

梨.jpg






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最終更新日  2008年09月23日 00時11分19秒
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