|
テーマ:徒然なるままに(1486)
カテゴリ:凡庸凡福のモノ
夏は遠くへ過ぎ去って、季節はいつの間にか秋。 お彼岸のお墓参りした帰り道、 利府町の沿道には秋の風物詩、 梨直売所が立ち並んでいた。 立ち寄ったのは利府街道沿いの立派なやつじゃなくて、 裏道に入ったトコにある農家の軒先のお店。 7個1山で1,000円。 市場に出荷するには形が不ぞろいで多少傷もある。 店の選択を間違ったか!? 失敗したかなぁと一瞬躊躇するも大好きな梨の誘惑に勝てず、 店番をしていたおばあちゃんに コレ頂戴と大ぶりで比較的綺麗そうなやつを指差した。 「そいづ、かてぇやつだけんど、やぐもっちゅう梨だがら おまけでこのやわっけい梨けっから、こっつのは幸水だがら。」 と、にこやかにそしてキツイ訛りで梨のコトを説明してくれた。 ハナシの半分も理解出来なかったが、 梨を4個おまけしてもらい、 気さくなおばあちゃんに少し気後れしながらも ありがとうとお礼を云って帰路についた。 その夜、梨をテーブルの上に並べて、改めてマジマジと眺めたが、 形は不ぞろいどころか大きさもマチマチ。 ちょっと傷もあるも、なんとなくその不恰好なのに愛着がわいてくる。 少しくらい不恰好の方が味があるもんさ。 と、独り言ちて梨の皮をむき、シャリッと口に放り込む。 うん、思ったとおり、見てくれに反比例した甘みと瑞々しさ。 なんとなく梨売りのおばあちゃんを思い出して、 感謝しながら秋の味を楽しんだ夜長なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|