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電気ワニ極楽日誌

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2006.09.01
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 明後日の妊婦検診のため、明日は高速バスに乗って義実家までの長距離移動。
 息子と私のお泊まりの支度をしていたが・・・この腰痛を抱えて息子を抱っこしながら乗り物に乗るのは無理!ぜーーーーーったい無理!!だと気づく(遅いってば)。
 病院にキャンセルの電話を入れ、来週に予約を取り直した。
 もうあまりの腰の痛みに、最低限の家事のみしてひたすらじっとすることにした。

 さて、夜になり、遠路はるばる広島から、神奈川県に居る母を訪ねてくれた叔母から電話があった。
 羽田空港から電車を乗り継ぎ、母の施設までもう一人の叔母と無事たどりついたそうだ。
 叔母達二人だけだと心配なのだが、今回叔母の夫が仕事の為に途中の駅まで一緒についてきて、交通手段の説明を懇切丁寧にしてくれたらしく、おかげで迷うこともなかったらしい。

 叔母達は、1年以上も母と会っておらず、もしかするとわざわざ会いに行っても、自分たちが妹だとわからないのではないか、と不安だったらしい。
 母方の祖母も痴呆で老人ホームに入ったのだが、娘たちが面会に行っても誰が誰だかわからず、一番多く面会に行っていた末の叔母すら「先生」と呼んでいたので、その時のつらい記憶を思い出し、あれこれ心配していたようだ。
 が 母は、二人の顔を見るなり、「まぁー、どうしたん?」と言ったとか。
 その言い方が、元気で暮らしていた頃、自宅に突然訪ねていった時の母の言葉と全く同じで、叔母達はほっとしたのだそうだ。
 母は次女だったが、長女の伯母が早くに実家を離れて東京で暮らしだしたので、弟妹たちの面倒をあれこれ見ていたそうだ。
 厳しく叱りもするが、気前よくお土産やお小遣いをくれたという母を、妹である叔母達はずいぶん慕ってくれて、姉妹仲は本当に良かった。
 父と兄が亡くなってから、身軽になってあちこち遊びに出かけるようになった母は、叔母たちと旅行に出かけたり、桜の季節には花見だ、秋になったら紅葉狩りだと自宅に泊まらせては日帰りで京都や奈良に出かけたりしていた。
 娘の私からみても、本当に仲が良くて、姉妹一緒にいるときは、みんな常にけらけら大きな声で笑っていた。

 それだけ仲が良かったからこそ、わざわざ遠くまで会いに来てくれたのだろう。
 母はさすがに同じ話や質問を繰り返したり、今言った事を忘れたりはしたものの、ずいぶんとマトモで、昔通りに会話がはずんだそうだ。
 「本当に楽しかったんよ~、昔のまんまのお姉ちゃんで、私らも嬉しかった。わざわざ会いに来た甲斐があったねって、二人でしゃべったんよ」
 叔母の声は本当に明るくはずんでいた。
 今日は近くの街のホテルに泊まり、明日の午前中ももう一度母と会ってから最終の飛行機で広島に帰るそうだ。

 わざわざそこまでしてくれる姉妹。私には兄弟がいないので、自分が年老いて入院しても家族以外の身内は誰もたずねてはくれないだろう・・・本当にうらやましい。
 
 
 






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Last updated  2006.10.22 02:07:08
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