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元・経営コンサルタントの投資日記

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デュー・デリジェンス

2009/07/07
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薬のネット販売に関する話ではありません。あしからず。

6月1日の薬事法改正に伴い、大衆薬(OTC)がドラッグストア以外でも販売できるケースが増えました。

従来は、薬剤師が常駐している販売店でのみOTCが買えたのに対し、今は登録販売員という人がいればOTCが原則買えることになります。

しかし、第一類医薬品といわれる、OTCの中でも特に取扱いに際し、副作用等の 「使用上の注意」 が必要なものに関しては、薬剤師でなければ販売できず、薬剤師が当該第一類OTCのメリット・デメリットを顧客に説明する義務があるとされています。

OTC種類.jpg

なんだか金融商品販売の際に、リスクとリターンを十分に説明してから売りなさい、というのに似ているような気がします。

私自身、ドラッグストアにこれまでお世話になっているのは、持病?(ほとんど病気でもないが)の花粉症対策薬を買う場合と、クラシエのコッコアポを買う場合。

この花粉症なのですが、初めはその時期(2月~3月)だけがムズムズしていたのですが、最近では年中とまで言いませんが、ブタクサ、イネ、ハウスダスト等にも反応するようになって、非常にうっとうしい。

花粉症に関しては

春の訪れと花粉症  2008/03/23

を参照

ドラッグストアと私の経験については

医薬品のネット販売について 2009/02/23

を参照

 

そこで薬事法改正の効果?を測定すべく、近所のドラッグストアに花粉症薬を買いに行くこととした。

それまでは、パブロンの点鼻薬SやZを服用していた。

薬事法改正以降は当該 Z 商品は第一類扱いとのこと。

 

私は何度か複数のドラッグストアの薬剤師 「らしき人」 (白衣をまとっている人) にLとZではどう違うのだ? と質問しても、答えはバラバラだった。

そこで近所のドラッグストア3店に行って確認、最も感じがいい人のところで、サジデンかパブロンZを買おうと決めた。

 

行ったドラッグストアは

マツキヨ(千葉ですから)

ウエルシア

ツルハ(あるんですよね、関東にも)

 

の三大ドラッグストア。

日時は7月4日土曜日の夕方です。

ますはウエルシア

uerusia.jpg

この店舗は古いのか、駐車場のアスファルトに大きな穴が開いていました。運転できなくもないが、女性客が多いドラッグストアなんだから、もうちょっと考慮して欲しかった。

店舗面積は多分200~250坪ぐらいだろうか。右奥に調剤室が設置されてあり、そのすぐ近くに医薬品が配置されていた。

ここは、いろんな点鼻薬が置いてあったが、第一類医薬品(サジデンとパブロンZ)は空箱に「これは第一類医薬品です。御用の方はお近くの薬剤師にお声賭け頂、よく説明を受けてください」(要旨)と記載があった。

sajidenn.jpg

ただ、「お近くの薬剤師」(中年の女性)は調剤室にこもりっきりで、中でパソコンとにらめっこ。こっちに気づくフリもありません。仕方ないので、時間つぶしに店内を回遊。

店内のいたるところに、小型液晶TVで商品の宣伝が流れていて、つい、気になってしまいます。また、土曜日の夕方なのか、やや欠品気味な商品が目に付いた。

 

そこで、はじめて大正製薬の「リアップ」(養毛剤)が第一類医薬品ということを知った。

もう一度サジデンのコーナーに行ったが、今度は薬剤師さん、どこかへ行ってしまった。

なんとなく、「気軽」 になれずに、ひげそり用かみそり刃のスペア(これ9枚入りじゃなかったか?18枚入りだったので、1800円近くもした。隣に9枚入りのコーナーがあったが欠品だった)だけを買った。

駐車場と言い、店内がやや古めかしいのといい、薬剤師さんに声をかけにくい状況といい、かみそり替え刃の予想外の値段といい、消化不良のまま出ることとした。

ウエルシアは、既存店売上高も好調で、ドラッグストアとしてはM&Aも積極的で、処方箋受付も積極的なのは知っているが、イマイチだった。

 

次はマツモトキヨシ

matukiyo.jpg

この店はお客さんもまあまあの入り(写真は少し逆日になってますね)。しかし、いつ何時訪問しても、通路で品出しをしている(通路に補充商品が置きっぱなし)。正直、ガサツな印象を受けます。

千葉県でマツキヨだから、お膝元なんでしょうが、清潔感ある店、というよりやや雑な印象。ただし繁盛していそう(忙しくて仕事が回っていないのでは?)。

ここは医薬品の専門カウンターがある。昔の薬局よろしく、薬剤師さんがいて、ガラスケースの中とその背面に第一類といわれる医薬品が陳列してある。

ウエルシアとの違いは、同社は空箱とはいえ、自由に商品を手にとって簡単な説明文を読んだりすることが出来るのに対し、マツキヨは物理的に隔離されている(注:一類の現物を隔離保存するのは法律上正しいこと)。

薬剤師さん(若い女性)に、「点鼻薬の第一類とそれ以外では何が違うのですか。効き目は一類のほうがいいのですか?」 と質問。

薬剤師「一類とそれ以外では成分が違います。一類にだけ入っている成分が多いのです」

私「値段が高い(多分5割以上高い)し、効き目の違いを知りたいのですが?」(どうしてもコスト&メリットを考えてしまうのは、職業病か???)

薬剤師「それはその人の症状にもよります」

私「ふーん。そうなんですか」

薬剤師 「そうです」  以後会話が続かず

 

「気軽に相談」 を唄っているのなら、「どのような症状でしょうか?」ぐらい突っ込んで欲しかった。

私の職業的な観点が入るのか、価格が高い分、効き目がよかったりするはずという期待感(副作用も強いはず)があったのだが、上記の薬剤師は「説明責任」はある程度果たしていた?が、「相談」には応じてくれた、という実感がわかなかった。

結局マツキヨではこの日は何も買わなかった。 

 

最期はツルハ。マツキヨのライバル。

turuha.jpg

この店は、医療モール(医者関係が寄り合うビル)の1Fに位置し、隣には実は調剤専門薬局が控えている。これまで何度も行ったが、一度も薬剤師が駐在していなかった。今回は???

やっぱりいなかった、薬剤師さん。まあ、お隣が調剤専門薬局で、医療モールの土曜日の午後だから仕方ないけど、他の店はきちんといたのになあ。

来客はまばらだが、この店はウエルシア、マツキヨより新しく出店してきたので当然かもしれないが、一番清潔感があり、整理整頓が行き届いていた。

気持ちよく買い物できそう。

近所の3つのドラッグで正直価格差は感じないし、どうせなら、気持ちよく買い物したい、と言う向きにはよいかもしれない。なおかつ店内は混みあっていない。穴場的存在。次はなんか買ってみよう。ただ、ビルの1Fなので、天井が低くやや圧迫感がある。

 

結局、どの店も満足できず、パブロンZもサジデンも今回はお預け。まあ、花粉の季節でもないので、緊急性はきわめて低い。

 

第一類医薬品は大衆薬全体の4から6%程度しかない。大衆薬市場はざっくり1兆円程度なので、6%としてもわずか600億円。

OTC.gif

(出荷額に単純に、卸15%、小売30%のマージンを乗せると、ざっくり1兆円。)

 

今問題になっている医療費削減の観点から、薬は医者で処方するものから、(副作用等が大きくないものは)店で買うものへとシフトが起こるともいわれています。

 

しかし、行った3つの店舗では、第一類をなんだか買いにくい印象を感じました。以前は簡単にパブロンZ(第一類の点鼻薬で、パブロンSより、効き目が長持ちしていた印象があった)を購入できたし、正直、勤務先のビルに出店しているドラッグでは2月ごろだと、簡単な商品説明がPOPでしてくれていて、大変参考になった(眠気と何に主に効くのかのマトリックス表が掲載されていた)。

 

マツキヨやウエルシアでは、カウンセリング販売を他のドラッグや業態(GMSやコンビ二)との差別化のために徹底すると言いながら、薬剤師さん個人の能力差もあるだろうが、まだまだの印象あり。

薬事法を改正したのは、消費者のため、という大義名分があったはずだが、かえって買いにくいことになっている(わざわざ相談するめんどくささに、加え、相談にならない程度の薬剤師の商品知識)。一方、こちらは愛用薬なので比較的よく知っている。

 

それと、ただでさえ恥ずかしい(と思われる)薬用養毛剤を買う際に、頼りにならない薬剤師にいちいち「うまくいけば髪の毛は生えますが、万一のとき・・・」なんて、アドバイスを受けるのでしょうか?「いわれなくともわかっとるわい!お前に俺の気持ちがわかるのか?」 とならないかなあ?

 

便利なお店を目指すはずのドラッグストアが「不便な存在」になってはいかがなものか?

(業界の人からは、薬剤師の人は知的好奇心が接客サービス精神より大きいという性向が強いという話を聞いたことはあるが、もうちょっと小売業勤務の意識を高めて欲しいなあ。病院勤務ならまだしも)

OTC業界第一位、大正製薬株はショートかな?







Last updated  2009/07/07 01:38:42 AM
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2007/01/21

語源や正式な意味はともかく、デュー・デリジェンス(以下、DDと称する)はいまや、M&Aのときの買収精査というような解釈が一般的だ。私は前職の監査法人系ファームの時代にこれを経験した。今でも同じようなことをやっているがアプローチがややことなっているがそれはまたの機会に。

さて、このDD、いまや大型書店に行くと、ノウハウ本がずっしりとあり、5年ほど前に初めてDDをやったときとは様変わりをしている。それまではDDといえば

法務DD(買収対象会社の契約によっては買収後の経営時に「こんなはずではなかった」と思うようなことがないかをチェックする。訴訟問題を抱えているとか、社長が変われば契約も破棄できるなんて条項があったら買収者は大変ですから)。これは当然、弁護士等大手法律事務所が行う。

財務DD:これは買収対象会社の財務諸表(バランスシートや損益計算書)が会計基準上妥当な処理がなされているかをチェックする。非公開企業の買収や、企業の一部門の買収の時には重要な役割を果たす。

ぐらいしか一般的ではなかった。

前職が監査法人の子会社だったので、財務DDが主体であった。かつ、企業再生を主とするので、財務DDは実態純資産の算出と、企業の継続価値と破綻価値の比較というのが主な任務であった。

しかし、今大手本屋さんに行くと、ビジネスDD(今私の本職でもある。内容は、相手先事業の収益構造や事業環境を調査し、ビジネスリスクや買収候補者とのシナジー効果の検証を数値化し、買収妥当金額を算出する)、やIT DD(対象企業のITの効率性やラインなどを精査し、統合したときにそのシステムが使えない場合の代替コストや効果などを算出)、人事DD(人事制度や誰が将来のキーパーソンとなりうるか)といったさまざまな機能別DDの本が並んでいる。

このようにDDが盛んになった背景はM&Aの盛り上がり(空前のM&Aブームで06年は過去最高のM&A件数があったとレコフでは発表されており、米国と比較してまだ倍以上の件数のM&Aがあってもよいとの意見もある)がある。

かつ、80年代のソニー、松下または三菱地所辺りが米国の映画会社や不動産を買った時代とは違い、買収側の株主の目も 「モノ言う」 傾向が強く、自らの買収の事業戦略上の正当性や買収価格の正当性を説明する責任が経営者に求められている。かつてのダイエーのようにスーパーとはまったく関係のない高級ホテルを買収したりして失敗している経営者も多いのでなおさらだ。

「モノ言う」 人たちにも「我々のXXへの投資は妥当だ。なぜなら我々の事業戦略上XXのもつ力はシナジー(相乗効果、1+1=2以上の力を生み出す効果のこと。例えば、会社を買収すれば社長は一人でいいので、社長の役員報酬一人分はゼロに出来る。このようなものを集約すれば、会社の利益が単純合計以上の数字になります)を生み出します。したがって株主皆様の価値が上がります」と堂々といえなければならない。なぜなら比較的大型のM&Aは会社の経営者単独では決定できず、かならず株主総会で株主の議決を得る必要があるからだ。

そのとき、客観的第三者の意見があれば、なおよい。なぜなら皆さんも 「あばたもえくぼ」 という言葉をご存知だろう。恋に陥ると相手の欠点も気にならなくなる。経営者は大きいM&Aを成し遂げて、自らの評価を上げたいと思うだろうし、業績の拡大を狙いたいだろう。(どこかの知事がオリンピックの誘致を打ち上げているが、これとてどういう効果があるのか数値で有権者に示す必要が本来はあると私は思う。)

私はかつてM&Aの売り手側のアドバイザーをやっていたが、ある有名経営評論家氏率いる会社がその売りに出ている会社を買収する際、「のどから手が出るほどほしい」 という状況を経験した。我々は氏に「当社をその金額で買収できるというのなら、その金額が資金調達出来るという証明を資金提供者(銀行)からもらって来い」 といったら、会社のみならず、氏個人でも銀行から借り入れをして調達するといってきた。これにはびっくりした。

したがって、さまざまなDDがあるが、おおむね投資前の事前チェックを当事者以外の第三者が行う作業と見ていいだろう。

次回からは、財務DDとビジネスDDに絞って話をしていきたい。







Last updated  2007/01/22 02:28:42 AM
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