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2011年07月13日
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カテゴリ:読書
「天使と悪魔」の原作を読みました。この作品は先に
映画化された方をテレビで見ているのですが、知り合い
の方のブログでこの作者の最新作を読んで「このシリー
ズの敵キャラは自傷癖があり反抗期を抜けきれないファザ
コンだ」と書いてある部分に大爆笑、中でも1番その傾向
が強そうな「天使と悪魔」の敵キャラはどうなのかと気に
なって原作を読んでみました。

この先少しネタバレがあります。

先に映像で見ているので、分厚い本だけどほとんど1日
で読み終わりました。このシリーズは名所、旧跡や美術
作品がふんだんに出てきて、しかも展開が早く主人公が
何度も危険な目にあう、映画にはうってつけの作品です。
テレビで見た以上に教授とヒロインの科学者は大変な目
にあっています。映画では最初に殺された科学者はヒロ
インの同僚でしたが、原作では養父になっていました。
それだけ関わりが深いので、最後実行犯に対してヒロイン
がけっこう残酷な復讐をしていました。この部分は映画で
はカットされ、殺されたのも同僚ということにしてかなり
おさえてありました。

4人の枢機卿が殺される場面、原作でもそれほど長々と
書いてあるわけではないのですらっと読んでしまいました
が、土、空気、火、水に関係ある殺され方ということで、
土に半分埋められ口の中にも土を詰め込まれたり、生きた
まま焼き殺されたりと、殺される側にとってはかなり残酷
です。犯行を計画した敵キャラと実行犯が別人で、計画す
る側は実際に手を下すわけではないので平気なのでしょう。
自分で直接殺すより誰かの手を借りた方が人間はより残酷な
ことができると感じました。

謎解きのキーワードでサンティ、ラファエロの礼拝堂が出て
きて、最初教授達はラファエロ本人のお墓をさがすのですが、
そうではなくて彼が設計をした礼拝堂というのが目的の場所
でした。ラファエロの名前を聞くとまず聖母やアテネの学堂
の絵が思い浮かぶのですが、ルネサンス期の芸術家は絵を描
くだけでなく工房を持って弟子を抱え、彫刻や建物の設計、
工芸品などを作る職人、技術者でもあったのだなとあらため
て思いました。

同じくキーワードとなるベルニーニの作品「聖テレサの法悦」
実際の作品を見る前にこんな説明を読んでしまったら、もう
実物を見てもそういう目で見てしまいそうです(笑)

自傷癖のある敵キャラ、母1人子1人で育って10歳の時に
母を爆弾テロで失い、ある司教に育てられて司教となる、不幸
な生い立ちゆえに極端な考えを持つようになったというのは
よくわかりました。でも自分の信用していた人に裏切られ、も
っと強い信仰心をみんなが持つようになればいいという自分
勝手な思い込みでそこまで残酷で一歩間違えば大惨事になるこ
とを計画したのかとぞっとしました。すべては自分の思い込み
殺される側の恐怖や痛みなどまるで考えていません。まあ最後
は自分の思い描いた方法で殉教者のように死んでいくのですけ
ど、最後まで自分のしたことは神の計画の一部と信じ、自分だけ
は救われるという傲慢さに怒りを感じました。どんなに残酷な
ことをしても神の計画だと思えば良心は痛まないし、逆に殺した
相手を悪魔から救っているんだと思えば何でもできる、魔女狩り
や異端審問、西洋人の新大陸での残酷な行為、全部元になっている
考え方は同じだなと思いました。

敵キャラを打ちのめして恐ろしい計画を実行させた重大な秘密が
宗教と科学の対立ではなく、教皇に子供がいたということでした。
私、そもそも教皇や枢機卿、ルネサンスの歴史に興味を持ったのが
漫画「チェーザレ」がきっかけだったので、教皇に子供が何人いて
も全然驚かない(笑)信仰心がないと言われればそれまでですが、
なんでこんなことぐらいでと思ってしまいました。敵キャラの両親
はどちらも聖職者であったが愛し合って掟を守って科学の力を借り
て(人工授精で)子供を持った、現代人だからこういう方法もある
のだろうけど、うーん、そんな面倒なことしないで駆け落ちでもす
ればいいのに、と思ってしまいました。ルネサンス期の画家フィリ
ッポ・リッピは聖職者でありながら修道女と駆け落ちして子供を
もうけてます。彼自身は死ぬまで浮気癖がなおらずめちゃくちゃな
生き方を貫いたけど、息子フィリッピーナは立派な画家になりなお
かつ親孝行だったそうです。無理して信仰を守ろうとするから子供
は嘘がばれた時に歪んで極端な方向に走ってしまう、掟破りくらいで
ちょうどいいのかもしれないです。

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Last updated  2011年07月13日 12時29分19秒
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