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カテゴリ:芸術
「黄金伝説展」を見てきました。この展覧会は目玉と なるような有名な作品が展示されているわけではない のでそれほど混んではいなくてすぐに入れ、ケースに 顔を近づけてじっくり見ることができました。 金は腐食したりということがないので数千年前のもの でも細かい細工がしっかり残っているのがすごいです。 中にはエジプトのピラミッドより古い年代のものもあっ て驚きました。研究が進めば世界史の教科書が書き変え られるかもしれません。 副葬品などの金の装飾品と一緒に金にまつわるギリシャ 神話の絵もたくさん飾られていました。金羊毛を求めて 英雄を集めて旅に出た英雄イアソン、王女メディアの復讐 が強烈過ぎて主人公は影が薄いのですが、そうした冒険で 金が重要な役割を果たしています。それにしてもギリシャ 神話は浮気して悲惨な目にあうというパターンが多いで す。 それぞれの展示品がどこの博物館にあるかも気になりま した。圧倒的に多いのはギリシャのアテネ、でも同じ博 物館に全部集めてしまったら観光客が繰り返し訪れなく なってしまう、もっと地方に分散させた方がリピーター が増えてギリシャにとってよいのでは?などと考えてし まいました。他にはライデン博物館というのも結構あって どこの国かわからなかったのですが、後で調べてみたら オランダでした。たくさんの財宝がどのような経緯をた どって発見された国から遠く離れた場所にある博物館に 置かれるようになったのか気になります。 金というのは腐食しないので細かい細工でも半永久的に 残すことができます。複雑な模様の装飾品をいくつも見て いたら、文字のない時代や文明ではこうした模様や金の 粒が記録を残したり交易をする時に重要な役割を果たした かもしれない、そんなことを考えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年11月23日 21時25分19秒
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