のらりくらりと行きたい

知り合いが帰国してたりして、日本は寒かったとか雪が降ってたとかいう話を聞くのだが。

この辺りは年中無休な温暖気候。今年の冬はそれでもプチ寒波が次々と来たりして例年よりも寒い気がするのだが（そして昨日から再び寒いが）それでも昼間は半袖で充分なくらいだし、やはり日本の冬とは程遠い。

去年の年末は引越しって行った友人家族を尋ねてコロラド州に行ったのだが、ちょうどクリスマスに雪が降ってくれて、ソリで滑ったり　朝起きてから雪の中を散策したりとチビらも雪を満喫した。
このシーズンは毎年なんとなくホームシックになったりもし、日本には殆ど毎回夏休みとか春に帰るのだが（最近はチビの学校があるのでもっぱら夏限定）、２年前に　そういえば雪をしばらく見てないなぁ～と思い、久々年末帰国となった。

やっぱり師走→お正月ムードはなかなか風情があり、権造のように海外ボケしてるものにはなかなか楽しい帰国であった。チビらを連れて年越し参りに近所の寺から神社へと行ったのだが、すっかりアメリカ人なチビらにしてみれば、暗いお寺で列に並んでゴォォオ～～～ンと荘厳な除夜の鐘をついたり、神社で燃える炎の周りに一杯人が居たりするのはかなりオカルトチックな雰囲気だったらしく帰りたい攻撃の連呼。もうちょっと大きくなったら色々説明をしながら再び同じコースを廻ってみたい。この年は家人曰く『暖冬』だったらしいのだが、普段がトロピカルな権造親子にとっては北極に来たような状態であり、外出する時も『厚着しすぎでは。。』と家人に呆れられながらも３人揃ってブックブクのコロッコロ。よそモン雰囲気プンプンな地元排回を繰り返した。

２日間はたっぷり雪が降ってくれて、夜中にふと目が覚めた権造は『雪の音』ってのを久しぶりに聴いた。やっぱり、しんしん言ってるよなぁ、、と布団の上に起き上がりしばらく聴き入ってみたりしたのだが、雨戸を開けてちょっと覗いてみようと思っても、窓をちょこっと開けただけで吹き込んでくる寒気に　私がわるぅございましたぁ～～！と速攻ピシャリで断念。
次の朝、家人が外から雨戸を開けている音で目が覚め、速攻でチビをたたき起こしカーテンを開けて外を見せると、もも造ここ造揃って『わぁぁあぁぁあおぅぅぅぅ～～～！！』
そういえば、こやつらがホンモノの雪に遭遇するのは初めてである。その前の年にオーランドのディズニーに行ったときに、メインストリートにニセモノ雪が降っていてものすごく綺麗だったのだが、もも造などは狂喜乱舞して
『まみぃ～～！！！この雪、持ってかえっていい？？？』
と自分に降りかかるニセモノ雪や下に積もってるニセモノ雪を一生懸命にポケットに詰め込んだりしてた。
そんなニセモノ雪の思い出などふっとんでしまったチビ達。ここ造が外に出たがり、スライディングドアを開けてあげると　ここ造、止める間もなくパジャマに裸足で雪の上にジャンプ→着地。２秒後には逆回しのプレーバックを見るがごとく再びジャンプ→部屋へ。『雪とは冷たいもの』というのを初めて知った瞬間だった。
この２日間は寒いからヤだという権造を引っ張りまわし、暇があれば外に出たがる。朝っぱらから雪だるまをつくり、その後１泊旅行で山の方に行ったのだが　更なる豪雪に興奮し、外に出ては『はぁぁぁぁ～～～っ。』とため息をつく。もしかしてもも造とここ造にもワビサビの遺伝子が♪と一瞬、日本人バンザイな気分になるものの、どーーー見ても雪＝冷たいオモチャな感覚らしく、『そっちの方は深いっ！』と止めるも走って行ってはズボッ！『そこでジャンプはやめっ！』と怒鳴るも大の字のままズボッ！　その度に権造も雪まみれになりながら救助。ま、期間限定のお楽しみだからいっか、と体中ホッカイロで遊んだものだ。

この帰国の前に雪をみたのはいつだったか。。。。
多分、１６、７年は前だと思うのだが。。。この時もやはり正月帰国。まだまだ身軽な若き独り身であったため、寒さなんかは気にもならずに高校の時の部活の連中と飲みに繰り出す。思いっきり体育会系なノリであり、結局始発まで飲みつくすことになったのだが、最後の記憶は公園の中。
『オイ～～～！！権造～～！寝るなよ！寝たらアカンーー！！』
ハッと目が覚め、体にうっすら積もった雪を払いながら起きる。雪山疑似体験である。。。

その前は、、、えっと、、、。
まだ日本に居た時代だな。高校生のピッチピチ権造。雪の降る夜、夜中にこっそり家を抜け出し遊びに行く。姉造と一緒であったり悪友と一緒であったり。。。
足跡が雪に残るとヤバイと箒を片手に後ろ向きに進む。さっささっさと足跡を消しながら塀を乗り越えるポイントまで。。。

遡っていくにつれ、あまりよろしくない思い出となっていくのだが、、、。

今年もそろそろ降る時期なんだろうか。

書いているうちになんだか帰りたくなってしまったが、やっぱり寒いんだろうな、辞めとこう。。。