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テーマ:今日の出来事(292812)
カテゴリ:雑談
本日はサロンの定休日でお休みだったんだが、バイトの縮毛矯正があったので朝からずっとソレにかかりっぱなし。一人チマチマやるので最低6時間はかかってしまう。朝9時開始で4時に終わり、急いでチビを迎えに行き家の前まで戻ってみると。
アレ?作造カーが停まっている。 いつもランチとディナーの間は昼寝したり雑用してたりで、朝出かけたら夜中まで戻ってこないのだが、たま~~~にこうやって戻ってきたりする。 今日は何のご用なのか?と思いつつ家の中へと入ってみると、ご飯を炊く香りがしている。 ん?何でメシなど炊いている?? そして作造登場。チビもめったにない事にビックリして大喜びで飛びついていく。 『なになに?どーした?一体今日は??』 『おー、メシ炊いといたったで~。』 『あ?どーした?ありがとう。』 『おかずも持って帰ってきたで。』 『どー言うことよ??』 『んで、アレ。』 指差すキッチンのカウンターの上にはプレゼントの包みが。 『誰に貰ったんだ?ソレ。』 『ワレっ!!!忘れとるやんけー!!』 そしてプレゼントにくっついてたミニカードを開くと『11年』の文字が。 おわぁぁぁ~~~~~~っ!!!! ワリィ~~~~っ!!! 権造は思わず叫んでしまった。そーいやそうだよ。今日であった。 3月2日。作造と権造の結婚記念日である。 ここ5年ほどは必ず片方かもしくは両方ともすっかり失念してしまっているこの結婚記念日。今年は権造の敗北である。毎年、近づいてくると『おー、もうすぐだ。』と思いながら忘れてたんだが、今年はカードの11年の文字を見るまで全く脳内の思考回路に登場する事もなかった。自らを反省するよりは作造に出し抜かれて悔しい気分である。 以前も某所の日記で書いたことがあるのだが。 作造とは結婚する前も4年ほど一緒に住んでいた。 お互い充分アレコレ経験してきたし2人とも長年付き合った彼氏彼女と別れてしばらくしてからだったので、一応将来を真剣に考えて、と言うのがそもそもの始まりだったんだが、付き合いだしてすぐに権造のアパートに転がり込んできた作造はその後結婚のけの字も出す気配すらなく両家の親がヤキモキする中だらだらと時間が過ぎていった。 権造の中では30歳までには結婚しようと思っていたのでボチボチその時が近づいてきた頃、父造が日本からNYへ出張に来ることになった。 さっさと飛行機のチケットを購入し、作造の前に突き出して 『父造がニューヨークに来るから会いに行こうと思うんだけど。』 『お~、行って来いや~。』 『作造も行くんだけど。』 『なんでや??オレも行くんかい。』 『おう。お嬢さんを僕に下さい、ってやつやってくれ。』 『???????マジでか????』 嫌なら即このアパートより撤去せよ、と勧告し、作造は思案の末に一緒にNYに行った。 ホテルのロビーで奇人父造と待ち合わせし、どちらの男共も緊張のあまりチビチビと酒を飲むだけで肘テツ食らわそうがつま先踏もうが金縛り状態。挙句の果てには作造が『部屋に荷物を忘れてきたから取ってきてくれ。』と、どーーーーー考えても白々しい嘘をつく。権造が居るのはどちらにとっても邪魔なようで、だとすると付き合い始めて以来プロポーズの言葉も全く掛けられた事の無い権造はその瞬間を永遠に逃すことになる。 なんだよ、NYまでわざわざ出て来たのはそもそもこの言葉を作造に言わせて至近距離でソレを聞いてみたかったからである。ここで席など立つものか。デンと居座る権造に父造も一言。『権造さん、部屋に行ってなさい。』 ちぇ~~~~~~っ。つまらない。非常につまらない。ビビりの男共め。 盗聴器セットでも買っておくんだったと激しく後悔し、ブツブツ言いながら部屋に戻る権造。権造抜いたら全くの他人じゃないか、他人同士で何話てんだ、と時計を見ながらきっちり10分。ダッシュでロビーのバーに戻ると話はすっかり終わっていた。 『そういう事で話はよく分かった。作造君、権造の事をよろしく。』 オイオイ、そういう事の説明をしろよ。 『ハイっ。おとうさん。よろしくお願いします。』 オイオイ、他人じゃなかったのかよ、なに10分でおとうさんになってんだよ。 その後どちらをつついてみても男同士の秘密だとかで口を割らない2人。 つまんない。つまんなさすぎる。。。 結局権造の全く居ないところで正式なご挨拶は済み、それが既成事実となり権造は結局作造本人の口から『プロポーズ』の言葉を聞くことは無かった。 アッタマにきたので、その後はホイホイと準備決行。 『今日、結婚式のドレスを頼んできた。』 『へ?』 『来年の3月2日に式を挙げることにした。』 『は?』 『披露宴は向かいのホテルでやることにした。』 『。。。。。。』 問答無用で進んでいくXデーへ向けての計画。 作造はもはや白旗掲げて無抵抗状態。権造のやりたい放題である。教会の結婚前のカウンセリングや披露宴のホテルの支払い時など必要なときだけ付いてきてもらう。 そして1997年3月2日。 家族友人に見守られ、作造は彼氏からダンナへと昇格した。 んんんんん?????? たった今、重大なことに気づいてしまった。 今日貰った作造プレの付属カードに書いてあったのは11年記念の文字。 アレ?1997年に結婚し、本日の日付は2009年。 2009-1997=12 、、、、、、、、、、12年記念やんけ、、、、、、、。 そういえば今日プレゼント貰ったときに、去年はなんだっけーと思い出そうとしたのだがポカッと記憶に穴が開いたように思い出せなかった。 その後作造は仕事に戻り店から電話してきたのだが、 『ワレ、去年は10年記念でごっついダイヤやったやんけー。スイートテンやんけーー。』 と今更とどめのように恩を売ってきたのだが、あーそうだっけ、なんだかスゴく過去の話のような気がするよなぁとふと思った。権造の勘は正しかったのだ。 ま、間違えるほうも間違えるほうだが、間違いに気づかないほうも気づかないほうである。 ニヤリ。 後で電話して、12年と訂正してやろう。 忘れた敗北を引き分けに持ち込めそうである。 そう言う訳で。 今年の結婚記念日はすっかり忘れていたヨメと思いっきり年を間違えていたダンナの引き分けである。 勝負は来年に持ち越しである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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