のらりくらりと行きたい

昨日は全く、、、忙しいのはいいんだが、間に入る雑用に翻弄された１日だった。

ジョージが新オーナーとなり早１年経ったので、前回の月例ミーティングでは涙を流してみんなにありがとうと言っていた。去年実際サロンに現れて働き出したのは５月よりももっと後のことであり、前オーナーのおかまっち達も１１月末まで一緒に働いていたので１年と言ってもピンと来なかったのだが、正式に書類にサインしてサロンの権利を得たのが５月だったそうだ。
感動のミーティングから数日後、女王と皇后が権造の所に来て『ジョージの１年記念のディナーをみんなで食べようって思うんだけど、サクゾウの店でどうかしら？』と言ってきた。おーグッドアイデアだよね、オッケーオッケー言っとくよ。と気安く引き受けていたんだがその後２人から何のお達しも無く。
やるならやるで予約もしといたほうがいいだろうし、と思い、２人に『で、あの話はどうなった？』と聞いたら『え？ゴンゾウちゃんとやってよ。』と言う。
なんだよ、権造に幹事やれって事だったの？と言うと、何故ワタクシ達が動かなければならない？オーラ全開の２人。空気読まない女王と空気読めない皇后にちょこっとでも期待した自分が馬鹿だった、と反省し、日にちと人数と予算とメニューとぜ～～んぶ決めたりしていた。

任せたんなら文句言うなよ、と思うもそれも所詮はマイ希望だけで、女王が当日になってセレブ攻撃を仕掛けてくる。
『ゴンゾウ、本日のメニュー、１人幾ら掛かってもいいからフルコースディナーにしてくださらない？』
『だ～～～から～～。今日はジョージの為になるべくたくさんのスタッフが参加できるように食べ物とチップで３０ドルって決めたでしょ。コレでもしんどいって言ってる子も居るんだから。』
『じゃあせめてワタクシの口に合うサシ～ミを重点的にヨロシクってサクゾウに言っていただけるかしら？』
『だ～～か～～ら～～。日本食初めて軍団も来るんだから無理だってば～。』
『ワタクシのハズバンドの好きなものは知っていてよね？それもしっかり入れておいてね。』
『えっ！！今日は内輪でやりたいから連れ合い抜きって決めたよね？』
『アラ、でもワタクシは金曜日はハズバンドと一緒にディナーって決めてるから。それともワタクシには来るなとでも言うわけ？』
『１日くらいダンナ無しでもいいんじゃない～？』
『ワタクシは何かを強制されるのが一番イヤなのよ。』
こんな風にキィィ～～～～っとなりながら学校行事や仕事の合間に車の中でサロンの端っこでメニュー片手に玄人から素人まで食べられそうなものを選ぶ。
そして更にスタッフの中で得意のドタキャンが連発し、初回参加確認した時は１人を除いてオール参加だったのに、あれやこれやと理由をつけて不参加表明したのが６人。
あ～～、予算変更で～～とメニューを考え直したり、あっという間に時間が過ぎ、結局作造に最終業務連絡したのが、午後の４時半であった。

いかにジョージを連れ出すかが悩みどころだったんだが、我がサロンで最もピッチピチの脳ミソ保持者の高校生スタッフのジャネットが『おととい誕生日だったクラウディアのサプライズパーティーって事にすれば？』とナイスなアイデアを出したので、本人には数日前にそう伝えた。
この手のドッキリの類もたまらなく好きそうなジョージは、しつこくしつこく権造に『クラウディアにバレてない？』『クラウディアが食べれそうなものあった？』とクラウディアが視線の端っこに捕らえて笑いをこらえてる中、内緒話を必死にしている。
当日の昨日は、念のためクラウディアは定刻どおりに家に帰り、後で他のスタッフが連れ出して８時前にレストランに着くという風にジョージには伝えてあったので、スタッフは７時にレストランに集合、ジョージだけには７時半集合と言ってあった。

権造はチビをジム教室に臨時で放り込んだのでその後レストランに直行し、スタッフ全員に電話を掛け捲り時間通りに来るように念を押す。やっぱりその中でも連絡つかないのが一人。やっぱりコイツめぇ～～と思いながら、すっぽかしも充分ありうるとすでに予算不足分を女王と皇后と権造で持つ事にして７時半にジョージ登場。

ジョージは入ってくるなり『クラウディアはまだか？カード書いて来た！』とカードを高々と掲げた瞬間、権造の隣に座っていたクラウディアを目にして、え、、、、、。と固まる。そこでみんなに『１年記念おめでとーーー！！』とやられ、やっと実は自分のサプライズだったと気付き、オーーーマイゴーーーーーッド！！とすでに涙目である。
待てずにさっさとやっちゃった料理の前に座り、その後はひたすら感激していた。

結局、権造は８時半前にはチビを迎えに先に帰り、居る間も結構忙しそうだった作造達に代わり権造達のテーブルの飲み物運んだりに終始して、ほとんどマトモに食べなかったのだが、なによりジョージが嬉しそうだったのと、意外や意外にいつもランチはレンジでチンしか持ってこないクラウディアが全部の品にフォークとナイフで格闘しておいしいおいしいと食べていたのが一番嬉しかった。
結局、女王と皇后はちゃっかりダンナ連れだったし、権造が帰るちょっと前にやっと現れた最後の一人もやっぱりダンナを連れてきていて更には自分達はメニューから頼むからと勝手三昧組の暴挙炸裂はあったものの、なんだかんだと楽しかった。

今日も権造の顔を見るなり、イヤ～～昨日は最高だったよな、２周年もサクゾウの店でやろうな、とウキウキしてたジョージには、頼むから来年は他の場所にしてくれとお願いし、ジョージの２年目が始まった。

ちなみにおかまっち達は結局ノースカロライナでもサロンを開く事にしたらしい。カップルで同じ仕事をするのは２度とゴメンだと言っていたのに、おかまっちジムがやろうとしていた不動産業は未だにどん底、おかまっちエドも就職困難と言う事で、じゃ～またやってみるか、とさっさと元銀行だった店舗を契約しちゃったようだ。
ジムはなんだかんだ損する事は絶対にやら無い人なので、勝算ありと踏んでの事だろうから、ビジネスは心配してないが、カップル関係がまたケンカ三昧にならないかどうか、それだけが心配である。

それにしても。。。
昨日チビを迎えに行く途中でふと気付くと、帰国したとき以外で権造がチビ抜きで夜出かけたのはこの７年間で３回。１回はサロンのクリスマスディナーでコレは権造が来れるように作造の休みに合わせてもらった。もう１回はやはり同僚の結婚式でこの時はチビ学校の先生にベビーシッターをお願いした。そして今回、知り合いに預ける以外で出かけたのは初めてである。チビ達がそれだけ大きくなったという事なんだろうか、、と何だか感慨深いものがあると同時に、今までよく頑張ったよな、と自分をすっかり誉めながらチビを迎えに行った。
今回、もも造フレンドのケイリーも一緒に行きたいといい、ケイリーも初めてジム教室によるお預けしてみたのだが、３人揃って迎えに行っても９時に終了になるまでは帰ろうとせず、飛んだり跳ねたりと堪能していた。
なんだよ、結構大丈夫じゃないか。
ケイリー無しではもも造も行きたがらないと思うんだが、たまには預けてちょっとお出かけというのもこれから出来るようになるかもしれない。ムフフである。

サロンのサボったドタキャン組は結局今日は一日中みんなから楽しかった美味しかったという話を聞くこととなり、早速権造に『私も僕も今度行きたい。』と直訴してきたのだが、丁重にお断り。幹事→結局働く、のパターンはしばらくイヤである。




そういえば、インフルが神戸や大阪で広がり始めたとか。
また騒ぎがぶり返しである。