夏には「白山のだだちゃ豆」
最近「だだちゃ豆」という名前がよくTVでも紹介されるようになった。「だだちゃ豆」とはどういう豆か。いわゆる枝豆の一種である。夏のビールには枝豆というのは誰もが認めるコンビネーションである。枝豆は栄養価に富んでいる。・がんや風邪などの予防作用で知られているビタミンC、ビタミンA・老化防止のカロチン・アルコールの代謝を促進させ、スタミナや疲労を回復するビタミンB1・肝臓の働きを向上させるうえで役に立つコリンといったものであり、夏にアルコールを飲む場合には最高の「お供」である。豆にちょっとうるさい方は、「枝豆と言えばだだちゃ豆、だだちゃ豆といえば白山(しろやま)」という。白山のだだちゃ豆はそんなにいいのか。白山というのは山形県の鶴岡市郊外、湯田川温泉に近く、金峰山の麓に広がる白山地区のことを言う。白山地区には野尻川が流れていて、この川は湯田川温泉からの温泉水が含まれているため、温かくなっており、だだちゃ豆の収穫時期になると、毎日朝もやが立ちこめ、だだちゃ豆が朝露に濡れることで、しっとりとして甘みののっただだちゃ豆が収穫できるようになるのだ。 白山以外の土地で植えてもこれほどおいしい豆にはできあがらないのも、 環境を選ぶデリケートな豆だからこそなのだ。 そもそも白山という土地は非常に小さい土地なので、これだけ「白山のだだちゃ豆」として世間に流通するほど数はない。つまり、白山で作っただだちゃ豆ではないのに勝手に「白山のだだちゃ豆」と称して売っている業者が多いのだ。信頼のおける業者に頼まないとやられる。私はいつもJA鶴岡が売っている「白山のだだちゃ豆」をいただいている。それだけの「枝豆」はどんな味なのか。他の枝豆に比べて小ぶりで見た目はあまりよくないのだが、 ゆでると豆の甘い香が家中に広がるほど香り高い豆であり、噛めば噛むほど味わいが増し、旨みと甘みが広がる、まさに「枝豆の王様」と言えるだろう。 「枝豆ってこんなに甘いの?」これが最初の感動と驚きになるだろう。ビールでは繊細な味が弱められるので、辛口の日本酒かワインと共にまずは食して欲しい。 服部隆司の今日の採点「枝豆の概念を完全に壊す白山のだだちゃ豆」…「85点」↑JA鶴岡による安心おいしい白山のだだちゃ豆※お召し上がりになりたい方は画像をクリック!当サイトトップへ