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アメリカ在住日本人妻

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Mar 25, 2007
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昨日2日ぶりに、主人がペンシルバニアから帰ってきた。
どうして主人だけペンシルバニアへ行ったかというと、私たちはペンシルバニアにアパートを持っているのです。
そこを舞台にまたトラブルがありました・・・。しょんぼり

フィラデルフィアから1時間離れた田舎の方、とても安い小さなアパートです。
「アパート」と言っても日本とは違って、一軒家(縦に長く3階建て)玄関を入るとまた玄関があり、1階と2.3階部分が分かれていて2家族に貸せるのです。
日本の高級車1台分の値段、レクサスより安い・・。
結婚当初、私たちはこの小さなアパートの1階部分に住んでいました。

そのスモールシティ(町)にはとても不思議なルールがあります。
毎年その町に50ドル、家のライセンス料を納めなければならないのです。
日本のように、この国には戸籍制度や住民台帳などありません。
家を買ったら市役所へ行き運転免許書を持って「家のライセンス登録」をしなければならないそうです。
もちろん、税金ではありません。税金は別にしっかりあります。

うちの主人は「おかしい?僕の家なのにどうしてライセンスが必要なんだ!どうして50ドル払わなければならないんだ!」と疑問に思い、法律を調べていました。(うちの主人の趣味です)

そして払わなかったので去年、町と訴訟になりなした。もちろんその町の裁判所なので負けました。
上告をし、さらに大きな裁判所で争ったら勝ちました。そんな法律はどこにもないのです。
それからうちへは催促状は来なくなりました。

今年その町は、その不思議なルールを継続することに決めたそうです。
多くの市民はこのような裁判があったことを知らずに毎年払っているのです。

そしたら今月、その市役所から「5年に1度、家の状態を調べさせてもらうので
○日行きます」との通知が来ました。
「どうして警察もFBIもそんなことをしていないのに市役所の職員がそんなことできるんだ怒ってる炎」と憤慨し私とネコ達を残して飛行機飛行機で飛んでいきました。

話によると、
その日、アパートの入り口で主人の父親と2人で市の職員を待っていたそうです。

1人男性職員がやってきました。
「ここは僕の家だ。どうして市の職員が僕の家を調べるんだ?理由やそのような法律を見せてくれ」
「えっ?どうしてそんなこと聞くんだ?なぜビデオカメラで映すんだ?NO!NO!警察を呼んでやる」と言い顔を隠しながら自分の車に乗り込みダッシュ、職場へ連絡をしたようです。携帯電話

主人の父親はビデオカメラでこのやり取りの収録係です。ビデオ
「突き飛ばされた、殴られた」などウソをつかれないための防止策です。
主人の父親は職員が「警察」と言ったら、少し離れたところへ行ってしまったそうです(笑)!
70才過ぎて刑務所へ行きたくないと思ったのでしょう。ちょっとカワイイ。

2人職員が来て、車の中で3人で話をしています。3人とも帰りました。
そしたら、今度は4人やってきました。
今度の4人はとてもナイスな態度で主人に接したそうです。
主人と話すときMr(ミスター)をつけ、とても紳士的だったそうです。ビデオ
カメラが効いたのでしょう。

「どうしてこんなことをするんですか?」
「どうして市の職員が僕の家を調べるんだ?理由やそのような法律があったら見せてくれ。どうして僕なんだ?僕の家よりも窓ガラスが割れていたり、汚かったり問題のある家が沢山あるじゃないか?」
「うー・・。コンピューターがあなたを選んだんだ??。家のライセンスは支払いましたか?」
「裁判所は払わないでいいと言った。僕は払わない。」
「No!!そんなばかな!?
「ここはCommunism Country(共産主義国)じゃない。警察もやらないことを市がする権利はない」
「なるほど・・。(2人の職員は納得したようです)」

その4人は帰り、今度は6人でやってきました。
今度のスーパーバイザーらしい人は、頭にターバンをぐるりと巻いたインド人です。

「Mr○○、私達には話が必要だ。どうして事前に連絡をしてくれないのですか?」
「送られてきた書類には、担当者名もあなたのサインも理由もない。こんなものを送ってきたのはあなたの部下だ。なぜ僕なんだ?」
「・・・・・・。 私達は弁護士に相談が必要だ。」
「そうしてくれ。あなたには弁護士がいる、僕には僕がいる!」
6人は驚いて帰ったそうです。

主人は自分が言った最後のセリフが気に入ったようで私に自慢していました!
「でも、飛行機代がもったいなかったねー。」と私が言うと、
市のルールには「市の職員はその町に住むこと」になっているけど、約半数の職員はその町に住んではいないそうで、イエローページ(電話帳)にも登録していないそう・・。えーっ!うそでしょう?!

「僕にこの通知を送ってきた職員を訴えたんだ。もう書類を送ったからその職員は僕に賠償するよ」
「しっかりしてるねー(感心、感心!)今頃、市役所は大騒ぎじゃない?」
「半分はね。今回職員1人だけ訴えたから、みんなもう僕と関わりたくないと思うよ。」

訴訟社会ね・・・。はーっ、ケンカができないと住みにくい国だなー。と毎回思っています。しょんぼり

たぶん、つづく。





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Last updated  Mar 29, 2007 01:31:41 PM
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