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最近会った患者さんです。
東洋人の外見で日本っぽい名字なので聞いてみました。 私「日本人ですか?」 患者さん「違います!」 私「(こっちで生まれたり育てば日本人じゃないよね)すみません。バックグラウンドは日本人ですか?って意味だったんです」 患者さん「私はカナダ人です!」 目も合わせずにきっぱり言うので、聞いたらいけないことなんだなと思いました。 いろいろ聞いていくと主食はお米、普段は緑茶を飲んでいるということでした。 そこへボスが入ってきて 「あなたは日本人ですか?」 私(Σ(゚Д゚)質問かぶってる!) 患者さん「違います!」 そのあと嚥下造影後のカウンセリングをしている時、またボスが 「「あなたの民族的なバックグラウンドは何ですか?」 私(Σ(゚Д゚)まだ聞いてる!) 患者さん「カナダ人です!他の言語は話しません!」 自分がなに人かというのを、文化で言う人もいるし血で言う人もいますね。 どちらでもいいんだけど、 この人は明らかに日系で、食事も日本文化に影響を受けているのに 日本人の私とさえそういう話をしたくなさそうなのが興味深かったです。 同じように外見は東洋人でも、自分は東洋人じゃないと言う人たちは 自分を「バナナ(外は黄色いけど中身は白い=白人)」と呼ぶと聞きました。 ★★★ 4年くらい前に 「カナダ人の日本人への好感度(年代別・地域別・教育別)」 という資料を見たことがあります。 トロント日本領事館のサイトで見たと思ったのですが見つかりませんでした。 私の記憶によると、 ●年代別 65歳以上は日本人への好感度はかなり低い。 65歳以下では急に好感度が高くなり、20代30代ではかなり高い。 10代はまぁまぁ。 ●教育別 学歴が高い人ほど日本人への好感度が高い。 ●地域別 全体的にバンクーバーよりトロントの方が日本人への好感度は高い。 地域別の結果は戦時中の反日運動が関係しているんでしょうね。 バンクーバーの辺りでは戦時中に激しい反日運動があり、日本人はカナダ政府に財産を没収され収容所に送られたそうです。 トロントでは少なくとも強制帰国や収容所送りはなかったようです。 こういう時代を知っている人が日系であることを否定するのは当然かもしれませんね。 でもここまで強いリアクションは初めてだったので考えさせられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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