カテゴリ:15 白露( 9月 8日頃から)
少し季節はずれなのですが、余り目立つことがない小さな果実です。 「これは何かな?」 ユリ科のスズラン(鈴蘭)、これは園芸種として流通するドイツスズランです。 暑い夏を超えて、濃緑色の葉も傷がついて、少し疲れた様子ですね。 その間からサクランボ程の大きさの果実が幾つか覗いています。 良く見ると、もっと多くの果実が生っていたような痕跡が見えています。 なんとなく可愛い果実ですが、スズラン自体が有毒植物だったはず。 余り詳しくありませんが、口にしない方が無難だろうと思います。 山菜と誤認して中毒になるケースが少なくないように聞いています。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Convallaria majalis" ● 原産 : 欧州 ● 分類 : ユリ科スズラン属 長野県等の標高の高い山中でスズランの群落に出逢うことがあります。 これは、日本在来種の Convallaria keiskei のことです。 確かに、芽が出たばかりの時の様子は山菜風に見えるかも知れません。 学名は"convallis(谷)"と"leirion(ユリ)"、「谷間のユリ」を意味します。 古い記憶ですが、リリーズという北海道出身の双子の歌手がいましたね。 リリーはユリではなくてスズランです!と説明していたような気がします。 とても丈夫で、少し暗い場所に植えっぱなしでも増えていきます。 更に環境が良いと、地面を緑色に覆いつくす勢いで増える植物です。 種子増殖もしますが、地下茎で大量のクローンを生み出す方式が得意です。 最新のAPG分類ではスズラン科に分類されているとか。まぁ、ユリ科と言われるより受け入れやすいような気がします。すみれを探しに山に入ると、時々、スズランの群落に遭遇します。似たような環境に生育するのですが、群生地ではスズランの方が圧倒的に強くて、すみれなどの小さな植物が入り込む余地はないようでした。
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Last updated
2010/09/23 05:27:00 PM
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