猫と光り物とその他いろいろ。

ドロボーに入られた当日、被害額を出すために母と私でなくなった貴金属をリストアップして
いた時のことです。

「あの指輪は？」「あれはあんたのところでしょ」「そうだっけ？‥‥じゃ、あれとお揃いの
ネックレスは？」「それは使うから家にあったんだけど‥‥」「あ、盗られちゃったのね」等々
記憶を頼りにあーでもない、こーでもないと話をしていて‥‥

　　　「おばーちゃんのところから来た立爪ダイヤの指輪は？」

　　　「あれはやられちゃった‥‥」

　　　「そっか‥‥あれ？あれより小さいダイヤ埋め込みの指輪はなかったっけ？」

　　　「あれはお父さんがＮ美さんにやっちゃったのよ」

ここで、父が会話に入ってきました。

　　　「なんのことだ？」

　　　「ほら、『これはお祖母さんが『これは○(＝私)にあげる』って言ってたから、絶対に誰にも
　　　　やらないでね』って言って仏壇の引き出しに入れておいたのに、お父さんがＮ美さんに
　　　　やっちゃったじゃない」

　　　「‥‥‥‥‥‥‥‥（あらぬ方を見て無言）」

　　　「お祖母さんが『○(＝私)に』って言ってたのに‥‥」

　　　「‥‥‥‥‥‥‥‥（ヤバイ流れになったと思っているのか、やはり無言）」

このままで行くと、警察の人がいる前で父が暴れかねない(←冗談ではありません。冗談なら
いいのですけど)ので、母を軽くつついて首を振り「その話はいいから」と目で伝えました。


ダイヤ埋め込みの指輪に限らず、祖母の家にあったはずなのにないものの大半は父経由(じゃ
ないかもしれませんけど‥‥って、書くのも汚らわしいわ)でＮ美さん・Ｈ恵さんのところに
行ってしまったのかなぁ。祖母の靴さえ、ある日まるっとなくなっていたって話だし、貴金属
なんかなおのことだわな～。

‥‥ドロボーに持っていかれたものなら、万一質屋に入れでもしてくれれば警察の方で
見つけてもらえるかもしれませんが、父が勝手に他人(父の従妹ですけど)にあげちゃった
ものは、取り返しようがありませんものね。

そう考えてみると、返ってくる可能性がある分だけドロボーに盗られた方がマシだったのかも
しれません‥‥って、なんか荒んでるな～。