|
テーマ:旅行業界ってどんな所?(266)
カテゴリ:生活関連
今日も朝から忙しかった。
旅行代理店への支払い、アメリカビザ申請のための写真撮影と経済能力を証明するための書類のコピーなどで自分の家と行ったり来たりしていた。また航空会社がグアテマラシティー-フローレスのチケットを往復39ドルプラス税金なんて値段で出したもんだから、申し込みがいくつかあった。 グアテマラシティーからフローレスまで、飛行機で45分と短いがこの値段は安すぎる。一等のバスでこの値段するので、なにを血迷ったのかわからない。今はグアテマラ国内全体でシーズンオフで客は少ないのはわかる。まあ旅行者にはうれしい話だ。 フローレス空港というのは、グアテマラの世界遺産のひとつでもあるティカル遺跡への入り口で、グアテマラシティからだけではなく、メキシコのカンクンなどからも国際便が入ってきている。 私はティカル遺跡に2回ほど行ったことがあるのだが、一回目は、日本から来た団体のガイド兼通訳として現地の旅行代理店から頼まれて、ティカル遺跡に行ってきたのである。 2回目は私の両親がグアテマラに来たときにせっかく来たからという事で連れて行ったのである。 初めてのティカル遺跡では、出発の2週間前くらいに、グアテマラシティーの旅行代理店からガイドをやってみないかという話から始まった。 旅行代理店としてはティカル遺跡に行ってくれる日本人ガイドがいなかったので、私にどうしてもと押し売り状態で、 日当50ドルくらいプラスお土産屋のコミッションがはいるという契約で、半分いやいやOKしてしまった。 「さあどうしよう!!初めてのティカル遺跡しかも団体客相手のガイド」 あの当時(確か5年位前)は、何も考えずOKしたが、団体のお客さんに対してかなり失礼だったと反省している。 団体が来るまでティカル遺跡のことに関して”地球の歩き方”で猛勉強したのを覚えている。少なくとも行ったことは無いが大体の場所と位置関係や何があるのかくらいは丸暗記した。ツアー当日は、かなり開き直っていた。できないものはできないし、一応グアテマラ人ガイドが付いていて、彼が言っていることを通訳すれば大丈夫だからと言われていた。 ティカル遺跡に向かうバスのなかでは、何かしゃべらなくてはいけない。現地人ガイドがノートに書き込めとティカル遺跡のデータを私に伝授。私がそれを通訳するが、そんなものすぐに話し終わってしまった。 まあ、少し話したので、良いかと思っていると、今度は女添乗員がもう少し話してくれと余計なことを・・ もうそろそろ到着するので、またあとで続けますと適当なことを良いその場をごまかす。 もちろん、女添乗員は私が始めてティカル遺跡を楽しんでいるということなんて知らない。 無言のままティカル遺跡に到着。 最初はでっかいティカル遺跡の模型があるところで、説明 。これは簡単だ。 1号神殿があってその横に2号と、地球の歩き方で覚えた位置関係を適当にしゃべった。 そして、案内の矢印に沿って現地ガイドが進んでいく。 最初の遺跡群はコンプレッホといわれる方角や暦をあらわした石造物だ。これは地球の歩き方に出ていたので何とか説明したが、グアテマラ人ガイドが暦の計算方法について説明しだした。いけにえの石が9つで、ピラミッドの段数が15段でピラミッドが4面あるので、なんか掛け算と足し算を駆使すると365日と出てくるような話だった。私はわけわからないままで、そのまま通訳したので、絶対にわかんない説明をしていただろう。 次の遺跡群に行くまでにグアテマラ人ガイドは花の名前を説明しだすが、そんなのスペイン語で言われても、日本語でなんていうのかわかる分けない。適当に「これは***(スペイン語のまま)です。」という説明を続けていたら、団体の客から一言。 「日本語で何科の植物くらいは言ってもらわないとわからないよ。」とぶつっと言われた。 もちろんそんなこと言われてもどうしようもないので無視。 次の遺跡群にて現地人ガイドが言うことをそのまま訳す。 余計な女添乗員が「何か質問ありますか?」 団体客男「ティオティワカン遺跡とこのティカル遺跡の遺跡の相違点な何か?」となる興味深いものを聞いてきた。 現地人ガイド「同じです。」と答えたので私も同じですと伝えると、余計な女添乗員は「ティオティワカン遺跡を見たときの日本人ガイドが宿題としてティカル遺跡との違いをグテマラで聞くように」と言っていたと言う。 シツコク、私もグアテマラ人ガイドに訊ねるが「同じだ」と繰り返す。 同じだといっているし同じじゃないのか?と言うと、余計な女添乗員は、この二つの遺跡の違いを説明しだした。 「なんだお前知っているのか」と私は余計な女添乗員を見る。頑固に説明を続けている。最後に私に「言った内容をグアテマラ人ガイドに確かめてくれ」と言うので確かめると、「そういう違いもある。」とほざきやがった。 もうこの先はかなり無言になってしまったが、もう一度開き直って、何とかツアーガイドを終了した。 最後に余計な女添乗員には「もっと勉強しなければだめよ!」と言うので、「はいはい」と聞きながらも初めてティカルに来たことをばらしてしまった。 「まあしょうがないから今度はもっと頑張って・・」と慰められてしまった。 そして、「これ一応」と言ってチップを35ドルほどいただいた。 - - - - - - その夜の泊まった三ツ星のホテルで、「2度とやらない。」と決めていた。 しかも、飛行機の中で自分の身分証明書と帰りの航空券もなくしてしまうし、さんざんな一日だった。 ![]() ![]() ------------------------------- 今日の宿泊者 23人(満員御礼) ペンションHP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[生活関連] カテゴリの最新記事
|
|