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カテゴリ:いろいろ
本日の事ですが、とある美容院に行ってきました。 ここでその名前を出しても別に構わないのですが、 「鳴海孝之さんのブログを見ました!」と店頭で仰っていただいても 別に10%引きとかにはならないので出さないでおきます。 担当となった美容師は、革のパンツに鎖を吊り下げ、ロングの金髪をたなびかせるという、 これ以上ないぐらいロックなあんちゃんでした。 ちょっとした子供なら見ただけで泣いてしまうだろうと言いたくなるぐらいのインパクトです。 人類を「カツアゲするヤツ」と「カツアゲされるヤツ」に分けたなら、 間違いなく前者にカテゴライズされるであろう部類の人種です。 俺もちょっと涙目になりつつ、椅子に座ったのですが、 あんちゃんは予想に反してものすごく柔らかい物腰で丁寧に尋ねてきました。 ていうかよく考えたら俺は客でした。なんで俺が怯えなきゃいけないんでしょう。 「いらっしゃ~い! どんな髪型にしたいのかな☆」 こんな風に書くと、変な文章で個性を出そうとするな! とか言われそうですが、 本当に語尾が☆なんですよ。すごい喋り方がかる~い感じ。 この感覚、わかってもらえますかね。 そして希望を伝えるとさっそくカットへ。 皆さんきっと同じ事を思っていらっしゃると思うのですが、 美容師の世界には「沈黙は死」というルールがあるんじゃないかと思えるぐらい、 彼らってカットの最中に話しかけてくるじゃないですか。 別に俺は雑談が嫌いではないので相手をしていたのですが、 その美容師の言うことが何となく変な方向に熱を帯びてきまして。 「あのさ、フィギュアとか、そういうのやってる人って、すっげーオタクに見られるじゃん?」 「ああー…そうですよね……(エロゲーやってるとはいえない)」 「あれってサ、差別だと思うんだよね! 大体さ、車とかに夢中になってる男は、 どっちか言うとカッコイイーってことになるじゃん?」 「ああ、確かに……」 「何で車は駄目でさ! ゲームとか漫画はダメなワケ!? なんで!?」 「な、なんででしょうね……はは……」 何でこの美容師はこんなに熱く語るんでしょう。 もはや僕の髪を濡らしたのが霧吹きの水かコイツの唾かわからないぐらいの喋りっぷりです。 このキレっぷりからして、この美容師、 ロックな見た目とは裏腹に中身はものすごいオタクなのでしょうね。 そして 「アンタ格好だけロックで中身がオタクなんて最低!」とか何とかふられてしまった、と……。 でもなぜ俺にそんな主張してくるのでしょう。 もしかして、同族の匂いを感じたのでしょうか。 確かに俺は見た目からして腐臭を放っているということで有名ですけど、 それは非常に心外です。 でもまぁ人間関係を円滑に進めるためにも、ここは同調しておくことにしましょうか。 「わかります! それすごいわかりますよ」 「マジ? わかってくれる? いやぁ、嬉しいなァ!」 「でも、○○さん(美容師)は見た目がすごいイケてるし、センスとかも良いから羨ましいですよ~w ○○さんのセンスで俺をバッチリかっこよくしてくださいよwww」 「そう? じゃあ、オレが新しく考案した髪型があるんだよネ☆ これ、マジ美容界にその名を残す髪形だからサ、試してみない?」 「……新しい髪型ですか……?」 「うん。マジ時代の最先端を走れると思うヨ☆」 「……どんな髪型ですか?」 「ああ、えーっとね、オレが名づけたんだけど、ピエールっていう髪型でね」 ピエール? 俺は今日 男になる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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