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テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
カテゴリ:おっぺけぺー
景品等保苦戦が、人身事故で昼間ストップしてしまい、その影響で最強戦まで止まってしまった。
なので隣駅までの用事にも関わらず、目的地へたどりつけずジリジリする時間が流れた。 生け復路駅ホームにいるほかの人たちの間にもジリジリ感は漂い、喜多挑戦に対する西側各国首脳のようにみんなジリジリしていた。 私の前に並んでいる親子3人連れが会話しているのだが、こいつらもジリジリしていた。 父 : 「おまえ、着いたらおばあちゃんに渡すアレ、ちゃんと持ってきてるか?」 娘 : 「あたし持ってないよ」 母 : 「なんで? 昨日あんた持っていくって云ってたじゃないの」 娘 : 「そんなこと云ってないでしょ。いつもお母さんが持って行ってるからそうだと思ったのよ」 父 : 「なんだ、また母さんか」 すると母親は急に逆ギレした。 母 : 「あたしだって今日は荷物でいっぱいなんだヨ! それぐらい持ってくれたっていいじゃないのヨ!」 プッ、と思わず吹き出してしまった。 お母さんのキレ方が、かわさきまよの奥さんのカイヤにそっくりだったからだ。 カイヤといえば、サッカーのやなぎさわの元カノだったリンカとかいう女のキレ方も、近頃カイヤに似てるよなあ。 リンカって、NHKアーカイブスでこないだやってた「シルクロード」の、楼蘭王国の美少女のミイラに似てるよなあ。 でも目の前のお母さんは、どっちかというとキャシーなかじまに似てるなあ。 などと、矢継ぎ早にいろんなことを連想してみた。ジリジリしてるだけに頭の回転も普段より速い。 すると目の前の親子に動きがあった。 父 : 「しょーがない、いったん外へ出てセーブでなんか買ってからまた乗るか。どうせまだ当分電車は動かんだろう」 ついにお父さんがジリジリを挫折し、親子3人は、行列のできるラーメン店で並ぶのをやめるかのように、列を外れてホームの階段を下りていった。 彼らはジリジリから解放された。めでたしめでたし。 といいたいところだが、行く手に新たなるジリジリが目の前に大きく立ちはだかることを、このとき親子はまだ知るよしもなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 15, 2006 10:53:50 AM
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