『織田信長のため息 金平糖秘話』 (参照 『信長の棺』を読んで)
最近 自分の中で 経営に必要なものは 独自のイノベーションであるって深く感じてます。そんな中 すごく 面白い本を久々によみました加藤廣氏 著の 『信長の棺』という本です。 [カテゴリ:Book][著者: 加藤 廣 ][発売日:2005/05/25][メーカー:日本経済新聞社][メディア:単行本][価格:¥ 1,995]主人公は 『信長記』で有名な 信長、秀吉に使えた右筆の『大田牛一』にしているこの本は 今までの観点とは全く違ってて 非常に面白く、珍しく2日間で読みきりました。そんな中 最も興味をもったのが、次の様な逸話が非常に感慨深く感じました。何故 信長が好きなのか?を主人公大田牛一に尋ねるシーンにあります。以下参照この『コンフェイト』。この国の菓子司は、今もって作れませぬ。鉄砲、鉄の大船は もとより、このような 菓子一つとっても、この国は南蛮に劣る。不甲斐ない、情けない。と信長様は常に嘆いておられた。『京の菓子匠を5人ほど集めて、先日コンフェイトを見せたが、皆、間抜け面して首を傾けるばかりじゃった。・・・・(中略)呼んだ菓子匠に、余は申し付けた。そなたら 一年たってもこれが出来ぬなら、ご用達菓子匠の名を返上せよ、三年経っても出来ぬなら、そっ首を貰い受けると・・・・一目散に逃げおったわ』『又介(大田牛一のこと)これは何故だと思う』『大方、菓子匠という権威に胡坐をかいたか、あるいは不思議をみれば、それを探るという匠の初心を失ったか、ではございませんぬか』『さすが又介、この国は どいつもこいつも勿体ぶりおるだけで、いざとなればこれこの通り、これこの通り。新しき事 南蛮の菓子一つ真似すら出来ぬ。情けない』私はこれを読んで すごく なるほどって思いました企業が衰退する時。組織が衰退する時。その原因は 手段としての存在(立場、役職)に胡坐をかく人間を責めない状態。手段としての立場を求める事を目的にした時、推奨した時。組織の成長が止まるという事。ここでいう コンフェイト(金平糖)が国内で生産できたのは、金平糖が伝来して100年後だそうです。人や組織が成長するには、何より 『したい やりたい 成し遂げたい』という想いを持つ事そう思いたくなる 魅力的な組織を築き上げる事こそが、組織のリーダーの使命なのではないでしょうか?そうした想いがつのった時。組織は息を吹き返し、そこに 組織の文化革新が産まれ育つのではないでしょうか?皆さんはいかが お考えですか?