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子供を勇気付け自信をつけさせることが大切だという。それには誉めることも必要だろう。しかしその誉め方が難しい。自分の場合、とかくすると「よくやったね、でも」となりがちだ。「でも」をつけないように気をつけてはいるのだが。
「日本のコーチには、誉めた後に更に改善ポイントを指摘するタイプが多い。」という記事を読んだことがある。ちょっと耳が痛い話だと思った。 ずいぶん前のことになるけれど、教えていた小学2年生の子供が、自分で解けた!といってよろこんで問題を持ってきた。それは、「脚が6本の虫と8本の虫がそれぞれ何匹いるか?」という、典型的なつるかめ算の問題だった。 その子はまだ、つるかめ算なんて習ったことはなかった。誰にも聞かずに解いたらしい。 どうやってといたの?と聞くと、絵をかいて、最初は一本ずつ脚をくばってみたそうだ。しばらくして、それは変だということに気付いた。脚が7本の虫ができてしまうからだ。それで発見した!という。脚は一対ずつあるから2本ずつ配ろう!と。そうやって問題を解いたという。 そこまで聞いて、感心してすごく誉めてあげた。習ってもいないのによくそこまで考えたなあと心から思った。でもその後がいけなかった。 脚が6本と10本だったらどうしたのだろう、とよけいなことを考えてしまったのだ。それで、「でもね、、、」と始めてしまった。 すると、それまで喜びでいっぱいだったその子の顔はみるみるうちに失望に変わっていった。しまった!と思ったが遅かった。 あの失敗は今でも悔やまれる。その日は手放しで誉めてあげるべきだったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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