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カテゴリ:夕闇のピアノリサイタル
あの日 秋の冷たい雨の中
僕等は あの道を歩いて帰ったね ずぶ濡れになっても ぜんぜん気にせずにね..... そう 僕はくしゃみをしながら 寒くてがたがた ふるえてたからさ キミは 僕のピアノを褒めてくれたんだ..... ずぶ濡れでかぜをひきそうだった僕は キミの熱さで乾かしてもらうために いつもキミの家を目指していたね..... ああ 僕等は 何をするにも一緒だったね 同じファンタジーで 同じ夢を追っかけてさぁ 僕等は何度 同じ朝の光を浴びただろう..... ずっと二人だって 僕等は信じていたんだ どんよりとした空が 僕に涙の雨を降らせた時も 暗闇のあの坂が怖くてさ 僕が歩みを止めた時も..... 孤独な朝 今、僕の前に キミはいないんだ 僕の硝子の心が もうこんなになってるのにさ なんで僕のナイトは いないんだよ..... ああ、僕はなんであんな事 言っちゃったのかな キミの願い 聞いてあげればよかったよ キミの叫び 僕は 受け止めえてあげればよかったよ..... ああ、キミはいちばん大事な ナイトだったのに 僕に突き刺さった矢を 優しく抜いてくれたのに 僕は辛くあたったんだ 僕を想っていたキミにさぁ..... 僕は、もう帰れって言って 僕は僕を粉々にしたんだ ああ、キミの背中がさ 僕の胸を引き裂いてさぁ オレを要らなくなったのかい?って 囁いていたよ..... あの日 あどけない顔した少年の僕等はさぁ あんなに信じて 赦し合ったのに ごめん 僕を救ってくれたのに..... 人ってさぁ きっと失くしてから 気づくんだね 秋の雨よりも冷たい 涙の雨を降らせながら キミの胸に棘を刺した 硝子の破片で血だらけの僕は..... でもね僕の雨も いつか止むって信じるよ あの日 僕等が雨宿りした時だってさぁ 真っ暗になったら 止んだじゃん..... 僕は今 あの日キミに言えなかった ごめんと一緒にさ ありがとうって言葉 キミに一杯あげたいよ ずぶ濡れの僕を キミはちゃんと乾かしてくれたから..... まだ一緒に あの夢を 僕等はさぁ ずぶ濡れになりながら 追いかけられるよね..... 今度はさぁ 僕の部屋においでよ ずっとずっと 待ってるからさ 僕の願い 何でも聞くって言ったよね..... 想い続ければ 信じ続ければ また逢えるって想うから..... 今 どっかにいるキミに 僕は叫ぶよ 夜明けの秋の冷たい雨を 僕は素肌で受け止めながら あの日 ずぶ濡れだった 僕等を想い出すためにね..... 僕は 親友のキミに ピアノを聴かせたいよ ああ 僕は こんなに上手くなったのにさぁ この秋の風に 僕の心が冷やされる前に...... 今 僕がキミに逢いたいって 僕が心からそう想ってるって 僕は今 夜明けの寂しい雨空に 宣言するよ..... 今朝、僕の気持ちを揺るがせたBGM コレルリ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5 第12番 ニ短調 “ラ・フォリア” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.06 07:33:45
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