2006/01/13(金)02:34
僕のキスの魔法
もしもキミが冷たい部屋で
独りぼっちで震え 涙を堪え
冬の暗闇に凍えていたらさ
僕の部屋においで 躊躇わないで
いつも僕はキミを待っているんだ
さぁ 傷で痛んだキミの胸
もっと僕に曝け出してよ
嗚呼 高鳴る胸の鼓動 溢れ出した僕は
僕は想わず目をそらしたよ
キミの痛み うめき 生きる苦しみ
みんな 僕の胸に入ってきたから.....
嗚呼 僕が優しく抱きしめるように
僕はピアノを弾いてあげるよ
キミのための とっておきのプレゼント
甘く切ない悲愴ソナタ Adagio cantabile
ねぇ 僕の胸から聴こえるでしょう?
僕とピアノの椅子に座る 童顔のキミ
僕の肩にもたれ掛かりながら見せる
キミの素敵な寝顔 横目で見ながら
僕も夢の扉を開けたんだ 少年の心という名の鍵で
そうさ 夢の世界彷徨う僕等二人が
胸一杯に成る位 素敵な夢 一杯食べながら
僕等の夢を胸に秘めて 大空を舞い続けよう
深い孤独と哀しみが溢れる瞳の僕
暗過ぎる冬の夕闇が辛くて 胸が更に痛んだあの日
僕は僕と同じ瞳をした 孤独で傷ついた魂
深い孤独の泥沼に嵌り 身動きが取れない
哀しみの涙零すキミを探し続けたんだ
僕は知らなかった 僕よりも孤独なキミの存在に
嗚呼 想わず僕は キミを優しく抱きしめたんだ
ある冬の夕方 僕は 慟哭の血の涙を零して絶望する
世界で一番孤独なキミに 出逢うさだめだったんだ
嗚呼 もうキミは独りじゃないから
僕の奏でる優しくて甘いピアノの音色でさ
キミの胸に刺さる無数の矢 溶かしてあげるよ
だから僕の隣で眠りなよ 僕の胸の鼓動感じながらさ
さぁ キミが未だ行った事の無い
とっても素敵なファンタジーの世界へ
ライン川の辺へ連れて行くよ
キミが夢に抱かれて愛されるために
キミの夢 叶えたい夢 いつか見れるように
僕のトロイメライで夢うつつのキミを
夕闇広がる大空を西に羽ばたく白鳥の僕は
キミの寂しさを抱きしめて
キミの哀しみを微笑みに変えて
僕の胸に伝わる キミの温もりを感じたいからさ
嗚呼 ファンタジーの世界でキミは輝く
美しい妖精 色鮮やかな花で一杯の
素敵な夢の世界で僕等の硝子細工の心
月光が息を飲む程の綺麗な光 キミの胸に煌いて
僕の硝子の胸は映し出した 少し照れながら
僕はキミに微笑んだ キミに曝け出した僕の胸に
もう 傷も痛みも無かったからさ.....
さぁ 今度は僕等の夢 叶えよう 掴み取ろう
僕等が次に見る夢は 僕等の胸の硝子細工に映る
僕等の命の火が映し出す 僕等の生きる希望
キミが僕に叶えて欲しかった 僕の夢
僕がキミに信じて欲しかった 君の夢
僕等の胸に映る それぞれの夢
僕等の夢と溶け合い 一つに成って
独りで寂しかった 僕等の夢は
これでやっと一つに成れたね
だから もう恐れてはだめだよ
夢を持ち続ける事に 信じ続ける事に
負けてはダメだよ 例えどんなに苦しくても
夢を育てる事に 渾身の力を込めよう
手放してはダメだよ 夢がカタチになって
やがて 成長して美しく白き翼に成り
僕等が大空に羽ばたく その日迄さ.....
諦めないで 僕等の夢の翼が導いたユートピアで
僕のピアノで キミの瞳が光るその日迄.....
キミの癒しの力溢れる作品で
僕に嬉し涙の雫 零れるその日迄さ.....
僕は隣で眠るキミにキスをしたんだ.....
僕の肩にもたれ、あどけない寝顔を見せるキミに
嗚呼 僕等の夢よ
永久に覚めるなって
僕等の情念の焔よ 永久に冷めるな
僕等の命の火よ 永久に消えるな
燃え盛れ 闇を焦がし 天空に舞い上がる
生きる希望の焔の柱と成れ
僕の想いの総てを込めて
祈るように そっと
僕はキミにキスをしたんだよ.....
火よりも熱く、蜜より甘い
永久の少年の、切ないキスを.....
僕等が夢の世界で
永久に夢を食べ続け
永久の少年として
生きるためにね
そう いつだって
永久の少年なのさ
夢を叶えるのは.....
僕の甘いキスの魔法
キミの夢 きっと叶えるからさ
ねぇ キミの甘いキスで
僕の夢 叶えて欲しいよ.....