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2006年11月20日
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カテゴリ:読書な気分
昨日の日記を今朝更新。
最近フリーズしつつある脳のためには、脳トレになっていいかも知れん。

雨である。一雨ごとに冬をよぶ季節になってきた。
所在無げに一日中こもるのも癪なので、文庫を2冊持ってお気に入りのベーカリーカフェに行きました。

最近は、映画でも本でも、「泣ける」モノが大流行のようです。詳しくは調べてないが、ベスト100にランキングされているものは、アニメ、涙モノが上位を占めているようなので、天邪鬼の私めは、今日は少し違ったものを。
タイトルは「八犬伝」山田風太郎と「地球はグラスのふちを回る」開高健さんのもの。

子供の頃、同じように所在無げに時間を過ごしていて、納戸(懐かしい言葉だ)の押入れに、一冊の本を見つけて引っ張り出してみた。
開いてみると、何やら、おどろおどろしい挿画入り、ルビつきの古めかしい表現の物語。頁を繰って怪しげな挿画に行き当たり、回りを見渡し、慌てて蓋をして、隠したことがある。そのときの本が「南総里見八犬伝」。ひょっとして残っていれば貴重なものだったかもしれない。

山田さんの「八犬伝」は、「虚の世界」「実の世界」が繰り返し現れ、前者は滝沢馬琴の八犬伝の焼き直し、実の世界は馬琴大先生の創作活動と、交遊録や私生活が描かれている。

交遊録に出てくるのは、山東京伝、蔦谷重三郎、安藤広重、十辺舎一九、為永春水、式亭三馬・・と書き出したらキリがない。江戸文化もこの頃になると爛熟期で、最近の教科書に出てくるのかどうか、後世に名を残した人達が登場してくる。

著者山田さんは、地元の旧制豊岡中学の出身。納戸にあった本と言い、地元出身者であることといい、縁あって読んでみろと、本が語りかける。
読み出しての感想は一言で足りる。もう、めちゃくちゃ、痛快である。

もともと「南総八犬伝」は「構想の枝が伸び、講釈の根が盛り上がり、説教の葉が茂り、余談の蔓が這い回って、世に出る物語になったときは、元の骨格も不明なほど巨大で怪異な物語である」
にもかかわらず、痛快さを誘うのは上に書いた虚実の世界に分けて、閑話休題を楽しむ趣向にあるのかもしれない。
最近は、読まれない本の一番に上げてもいいが、先に言ったように、まれに見る痛快本でもある。

「地球はグラスのふちを回る」開高健さんについては、また明日。










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最終更新日  2006年11月20日 23時29分26秒
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