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カテゴリ:音を楽しむ♪
さきほどNHKの「課外授業~ようこそ先輩~」を見ました。
今回はミュージシャンの矢野顕子さんが故郷の青森県の小学校を訪れて、子供たちに 世の中にはいろんな音があるということを楽しんで欲しいとおっしゃっていました 矢野さんは先天的な弱視で、小さい頃からピアノを楽譜じゃなくて耳で覚えて弾いていたそうです 小学校の時、母親に「今日の遠足、どうだった」と聞かれると 「うーん」と言いながらピアノの前に座り、自然と感じたことを即興で弾いて、それを聞いた 母親は「へー、そうだったの」と気持ちを感じ取ってくれたそうです 子供たちには、この音がなくなったら淋しいなあと思う「大切にしたい音を探す」 ことを宿題にしていました ちなみに矢野さんの大切な音とは「電車のモーター音」「大浴場での木桶のカポーンという 音」「木を揺らす風の音」だそうです 電車のモーター音を聞くと、小さい頃出かけた記憶がよみがえり、どこかへ行ける喜びを 感じ、大浴場で木桶を置く時のカポーンという音を聞くと、(ああ、日本ていいなあ)と思えるから 好きなんだそうです たしかに音というのは、記憶と気持ちに結びついていますよね 矢野さんはニューヨークで雪を踏む「キュッキュッ」という音を聞くと、故郷の青森を思い出し 「青森のリンゴが食べたいなあ…」といつも思うと言っていました 子供たちも家に帰って家族と話しながら、自分にとって大切な音をノートに書いていました ドッヂボールのボールを取った時の音が好きだと言う子は、その音を聞くと、運動が苦手な 自分もやればできると思えるから好きだということでした 私が共感したのは、飼っている猫が、ご飯をちょうだいと寄ってくる時の鳴き声と 外から帰ってきてガラスを開けてとキィーキィーさせる音が好きだといった女の子でした ガラスを引っかく音は、嫌いな人が多いけれど、その子にとっては猫が帰ってきたという 安心感のある音なんですよね 矢野さんの授業が終わった後、子供たちが「今しか聞けない音を大切にしたいと思いました」と言っていたのが、とても素敵でした 普段、何気なく聞いている音の大切さを改めて感じることができた矢野さんの授業でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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