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何と何と、今日(21日)で満30歳! 今日は、私達家族全員のもう一つの誕生日。 「一生寝たきり」「長く生きられない」と宣告された私には 30年は最大目標だった。 ……80歳までとは欲張らない。せめて60歳までは…… 贅沢な夢かも知れないが、その頃までには娘達も何とか それぞれ人生の方向も決めているだろう。もしかしたら 結婚して孫が生まれているかも知れない。それまでは、 孫の記憶に残るような何かが出来る元気なおばあちゃんで いよう…… そう考えていた。 おかげで娘達も長女の愛は漫画家、二女の麦は女優として それぞれ仕事を持って独立している。孫もいる。 後は、私が孫の記憶に残るような何かが出来るおばあちゃん になるのみだ。 娘達(愛、麦)と、娘達を育ててくれた妹にメールを送った。 《今日は私達の30回目の誕生日です。 あれから丸30年になるのですね~。 長かったような短かったような…悲喜こもごもの時間と経験… お金では買えない貴重な宝物を沢山戴きました。 あなた達も本当に本当に頑張ってくれたと思います。 さっきムッシュが、 「おめでとう!目標達成だね。長く生きられないと言われて から30年。よく頑張ったな」 と言ってくれました。 「いえいえ、あなた達のお陰です。子供達は勿論、お母様、 おば様、山形の両親、妹達…etc.誰が欠けても今の私はいなかった と思う。そういう意味では、30年生きた…というより、みんなから 生かして戴いた命…という気がする。 今日から、後30年頑張ってみる!」 と言うと、ムッシュは、 「よっしゃー!やったね。多分、君なら生きてると思うよ」 と太鼓判を押されてしまいました。(((笑))) そうなれば計算上では還暦、いえいえ、ホントの私は90?歳…。 それまで生きていたらごめんなさい…です。 まずは、命あることにカンパーイ! 30年後にカンパーイ!全てに感謝を込めて…》 それぞれから返事が帰って来た。 長女愛の返事に涙が出た。 《息子のアックンが、あの時の私と同じ五歳。 もし、今、私達二人にあの時と同じ事が起きたら、怪我を するのは絶対 私一人でいい…と思える母親にはなったと 思います》 それ以上の言葉はないと思った。 あっという間の時の流れに慌てながら、涙がこぼれないよう空を見て、 私は来月の朗読公演『高瀬舟』の台本を開いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.08.23 08:24:25
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