二階席左側(といってもほぼ中央)の良席でした
山のセットが素敵でした
時折吹雪いてくる雪の寒々しい雰囲気や
時間経過がわかる照明
遠くの空の色も綺麗でした
(ある場面では一番前の席の人が思いっきり雪を被ってて・・・笑ったwww)
台詞の中に頻繁に登場する
山登り道具についての知識がないので
それらの果たす役割や重要さが
よくわからなかったのが残念(※事前勉強不足ですね)
クサナギくんの怒りの演技は
リアルすぎてちょっと苦手
でも頑張って観る
山岳セットを登ったり降りたり
宙ぶらりんになったり
それで台詞しゃべったり
さすが身体能力は高いと思われるアイランド(←古い)
身体張って頑張っております
堤さんはほとんど身体は動かず口を動かす
それでも上半身のみでロープを手繰る動きの手馴れたカンジは流石です
しかしまったく最近の堤さんの舞台での安定感は何なんだ
テンパるクサナギ君(の演技)を
艶のある深い声で
ゆったりと受け止めているではないか
堤さんの髪型いいわあ
ヒゲも結構すきだわあ
はだけさせた首筋のあたりが
めっちゃ痩せて筋張ってて萌え
ギリギリ感が出ております
舞台の終盤
堤さんの眼が涙で潤んで
きらきらしているのがわかる
毎回こうして
大勢の人たちの前で
涙ぐむ程の感情を揺さぶらせながら
同じ台詞を間違えずに語る仕事をこなすのですから
役者ってのはすごいなあ
厳しいなあ
キッツイなあ
でも・・・だからこそ・・・美しいなあ
大いなる「神様」を前にした
ちっぽけな男ふたりが
迫り来る運命を受け入れようとする物語
真理を追求し続ける物理学者が
数式では証明できない不条理
人の営みの中で起こり得る
美しいこと悲しいこと
残酷なこと優しいこと
この世に起こりうるすべてを
残された短い時間の中で
受容しようと葛藤している
彼の心が凪いだ頃
彼の魂は神に帰る
彼の声は神の声
ああ、そうか
そうだったのか・・・
堤さんが
真実を視る瞬間にみせる
哀しい瞳が好きだ
草原の覇者テムジンが
闘争の果て死の間際に
モンゴルの空の青さの永遠に
気づいたように
遠い眼をした物理学者のハロルドは
神の山の氷壁の途中で
神様のルール
魂の永遠性に気がついた
ハロルドも受け入れたんだ
貴方も
そろそろ
役者として
生きていくことを
受け入れなくてはいけないね。
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最終更新日
2010.11.18 17:57:48
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