2023年~2024年1月
左義長や次々天へ平和の字料峭や傀儡(くぐつ)の糸の見え隠れ共生の青き地球や萬愚節離れてもまた寄り添ふや花筏気候危機語る庭師や弥生尽正直に生きよと父の青林檎戦争反対叫ぶ女の炎天下帯解けば素麺咲くやぐーちょきぱー帰省子に会ふも別れも無人駅四芸の舞台彫刻蝉しぐれ秋茄子小兵力士の背負い投げ異常気象いつまで続く残暑かな松茸づくし灰に字を書き山談義友からの新米炊き立て塩むすび葡萄食む碁敵どうしの感想戦文化の日店先に出す地球独楽釣瓶落とし戻る勇気のあるやなし目には目をガザウクライナ冬に入る子の胸に名札付けけり開戦日よく生きた柚子湯の柚子は顎の横合鴨と共の農事や鴨の汁お年玉転じて災害募金へと能登の地震(ない)阿鼻叫喚の年始箱根駅伝給水ボトル手から手に道祖神の結ぶ手と手に初明かり迷ひなく焼肉定食春隣